プレスリリースの作り方

【プレスリリースの作り方】初心者でもここまでできる!「すかすか」から「ワクワク感」あふれるリリースへ

2019.07.25

「メディアに取り上げてもらえるプレスリリースの作り方」vol.15
元毎日放送記者で、ラジオ報道部長なども務めた大谷邦郎氏がお届けする連載です。

プレスリリースは、お金をかけずにメディアに取り上げてもらえることから、中小企業にとってはかけがえのない“武器”です。それだけに、その特徴を知り、扱い方を学び、日々研鑽してもらいたいものです。
そこでこのコーナーでは、元・経済記者のボクがリリースをメディアに取り上げてもらえるそのポイントを、具体的事例を基に解説していきます。
さぁ、皆さんも一緒に学んでいきましょう!

まず、今回は、こちらのプレスリリースから、ご覧戴きましょう

実に、残念。一言で表現すると、内容が実に「すかすか」なのであります。
でもね、ボクは、最初に「現物」を拝見していたんですよ。その現物を見て
あぁ、これは面白いと思いましたね。プレスリリースを出すに値する商品だと思いました。

しかし、このリリースからは、その面白さや、価値観が全く伝わってこない。これじゃぁダメだと。けれど、担当者は諦めなかった。先月号でもご紹介した産創館主催の「ワークショップ」に参加されたのです。当然ですが、他の参加者からも、「面白そうとは思うんですが・・・」と言う優しい前置詞は付くものの、結局は「わかりません」「伝わってきません」と言うダメ出しのオンパレード。こうした第三者からのコメントは心に響くし、胸に刺さる。但し、一方的に言われるだけじゃなく、反対に他社にもコメントをすることになるんですが、実は、これが好結果を産む背景なんじゃないかとボクは思いますね。他社にはズバッと言えるんですよ。「そこがダメ」「そこがアカン」とね。そして、その視点で、今度は自社を顧みると「確かにウチも、そこがアカンかった。ダメだった」と素直に反省することが出来る。自ら進んでブラッシュアップすることが出来るんです。それが、このワークショップの強みだと思いますね。

さぁ、そのワークショップを経て、実際にメディアに提出したリリースをご覧下さい。




写真の質が格段に上がり、リリースから「ワクワク感」が出てきました。特に実際にこの商品を使っているシーンを紹介している写真がいい。ダシが濾されている感じが良く伝わります。本当によく努力されたんだと思います。
そうすると、やっぱりちゃんと結果が付いてくる。
日経MJに掲載され、さらにテレビ東京の報道番組「ワールドビジネスサテライト」のご存知「トレンドたまご」のコーナーにおいても紹介されたのです。これは、凄い。

さぁ、実際にプレスリリースをお作りになられた担当者さんがこちら。

お二人とも、まったくのプレスリリース初心者でしたが、文字通り手探りで、ここまでの結果を出されました。

さぁ、皆さんも彼女たちの後を追いかけようではありませんか!?努力は決して嘘はつかないのだから。(文/大谷邦郎)

大谷 邦郎氏
1961年、大阪・堺生まれ。 1984年にMBS(株式会社毎日放送)に入社。
大半をテレビ・ラジオの経済記者として過ごし、経済番組の制作にも携わる。その後、ラジオ報道部長、宣伝部長を歴任し、「取材する側」と「取材される側」の両方を経験。そのキャリアを活かし、2016年11月に独立し 「情報発信」や「危機管理広報」などに関するセミナーやコンサルを企業や大学・自治体などで行っている。現在「グッドニュース情報発信塾・塾長」。
著書:『関西唯の人 〜仕事を楽しむ人の図鑑』(星湖舎)等

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