スタッフ連載

求職する退職自衛官と求人するさまざまな業種の企業とを結びつける非営利法人

2018.05.24

中小企業の商品開発や海外展開の支援に取り組む元金融マンの竹内心作がお届けする連載コラム。知っておくと、いざという時に役立つ情報を紹介します。

%e7%ab%b9%e5%86%85%e3%81%95%e3%82%93%e3%82%a4%e3%83%a9%e3%82%b9%e3%83%88%e3%83%99%e3%83%bc%e3%82%b9

「そうだ 京都、行こう」言わずと知れたJR東海の名コピーである。
このフレーズの秀逸さは、誰もが日本に京都があることを知っていながら、改めてその良さに思いが至った瞬間を端的に切り取った事にあるだろう。

中小企業の海外展開を支援する公的機関の存在もよく似たものだ。あることは知られているが、忙しい日常でその良さは気づかれにくい。
本連載ではそんな公的機関にスポットを当て、「そうだ 支援機関、行こう」と一人でも多くの方に思っていただけるよう、使えるサービスや事業を解説していく。

「そうだ 支援機関、行こう」の第11回目で取り上げるのは、一般財団法人自衛隊援護協会だ。

依然として人材の売手市場が続いており、中小企業の人材確保は深刻さを増すばかりだ。この連載においては、第7回で「公益財団法人 産業雇用安定センター」を紹介したが、活用されただろうか。

今回は上記に追加して、少し変わり種の「一般財団法人 自衛隊援護協会」について解説したい。この協会は退職した自衛官の再就職をあっせんしている非営利法人だ。

あまり知られていないが、実は自衛官は階級に応じて退職年齢が異なる。早い人だと50歳ちょっとで退職するというケースもあるそうだ。当然、体は頑強な人が多く、まだまだ働きたいという意志がある人も多い。

そこでこの協会が登場する。求職する退職自衛官と、求人しているさまざまな業種の企業とを結びつけるのだ。自衛官は職務上、危険物取扱者、フォークリフト運転者、大型特殊免許など多くの資格を取得する。採用する側の企業にとっては、即戦力として活かすことができるわけだ。

ぜひこの協会のホームページを見てほしい。東京や大阪の各支部に多くの自衛官が求職登録しているが、希望する勤務地や職種、保有資格などが一覧で見られるようになっている。

大手企業も退職自衛官の採用には積極的に動いているので、興味のある中小企業は早めの求人登録をおすすめする。

【公的機関データ】
一般財団法人自衛隊援護協会
http://www.engokyokai.jp
<大阪支部>大阪府大阪市中央区内本町1-2-6 パナシアビル5階
TEL:06-6946-7638

一般財団法人自衛隊援護協会

http://www.engokyokai.jp