スタッフ連載

「自信が持てるライフスタイルをファッションから応援」大きいサイズのメンズ服ショップ

2017.07.27

「大きい男はかっこいい」
体の大きい男性に、まずはファッションから自信を持ってもらい、人生をもっと楽しんでほしいとの思いから、大きいサイズのメンズ服専門店を立ち上げた横尾さん。

高級感あるデザインと素材が特長の大きいサイズのメンズ服オンラインショップを展開

20代から10年以上、広告デザインを手掛けていた横尾さん。レディースファッションのオンラインショップ開設はゼロからの立上げで、デザイン構成、効果的な写真の使い方など、今までのスキルが活かされる仕事だった。インターネット通販「楽天市場」で上位にランクするようになると、優秀な店長同士のネットワークに参加できる機会が増えていった。その店長の多くが、体型がふくよかな人が多く、一様に「着たい服が売っていないから困っている」ということを口にしていた。「こんなに仕事もできて収入があったとしても、着たい服が着られずに、どこか自信を持てずにいる」と感じた時、40才で起業しようと決めていたこともあって、大きいサイズのメンズ服オンラインショップを立ち上げようと決めたという。
起業を決めてから1年間、平日は会社で勤務しながら、土日は起業準備のために、web用の記事を書きためたり、仕入れ先などの開拓で業者まわりをする多忙な日々を過ごした。

そして、40才になった2016年3月に起業。6月に大きいサイズのメンズ服オンラインショップ「QZILLA by Mr.Bliss(クジラ バイミスターブリス)」をオープンした。

大きい体型を活かしたコーディネートをわかりやすく提案

また、オンラインショップのオープンと同時に、大阪府主催のビジネスプランコンテストに応募したところ、見事受賞することができた。

ビジネス上では「マイコー」と称して、キャラ作りをしている

体の大きい人が服を選ぶとき、平均身長があまり高くない日本人にとっては、お腹周りを中心にサイズを大きくすると袖や裾がダブつくことが多い。そこで、身長×丈でサイズが選べる自社のオリジナル規格を開発。同じ3Lのサイズでも、一般の3Lよりも丈が短めになっているため、身長が高くなくてもダブつきを押さえられる。このオリジナル規格のサイズ展開にあたっては、クラウドファンディングにより資金調達を行い、見事達成。クラウドファンディングを通じて、ブランドの認知にもつながり、新たなネットワークやファンも広がった。

Tシャツのデザインは横尾氏自身が手掛けている

今までの経験を活かし、困っている人の課題を解決できる事業として起業。自分が動いた分だけ協力者も増え、感謝を感じる日々。そしてまた、その恩を事業で返していく。今後、体型にとらわれないライフスタイルを送ってもらえるようなファッションと組み合わせたコラボ企画にも挑戦していく。

(取材・文/大阪産業創造館 スタートアップ支援チーム プランナー 松原 美華)

連載【起業家図鑑】

大阪産業創造館 スタートアップ支援チームのプランナーが月替わりで起業家を紹介する連載コラム。
vol.8 「自信が持てるライフスタイルをファッションから応援」大きいサイズのメンズ服ショップ

起業を志したキッカケや、困難に直面したとき乗り越えた方法、また事業を軌道に乗せるために必要なことなど。一歩先をいく先輩起業家の体験談をプランナー目線で紹介します。
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株式会社Mr.Bliss

代表取締役 

横尾 美徳氏

http://qzilla.jp/

事業内容/大きいサイズのメンズ服専門オンラインショップ運営