「オーバンド」を礎に新商品を展開へ
「輪ゴム」と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、アメ色ゴムバンドの「オーバンド」。共和の初代社長の西島廣蔵氏が発明し、1923年以来、圧倒的シェアを誇っている。
1953年には、日本のモダンデザインの父と呼ばれるデザイナーの今竹七郎氏により、現在のパッケージデザインが完成。全国的に「オーバンド」の知名度が広まっていく。
そんな圧倒的シェアと知名度を誇る商品を持つ同社だが、その安定性に甘んじることなく次のビジネスを仕掛けている。それが、10色のカラフルな輪ゴム「カラーバンド」や、まきつけてひっかけるだけで、袋やコード、キッチン用品を簡単にまとめられる「たばねバンド」のリリースだ。
「アンテナショップとして、ECサイトを中心に展開しています。評判は上々で、直接消費者に当社の商品のことを知って頂く良い機会になっていますね」と山田氏。事実、「大阪インターナショナル・ギフト・ショー春」では2年連続して新製品コンテストでグランプリと大賞をそれぞれ受賞。大手雑貨店からは「うちで取り扱いたい」と注文が舞い込んだという。
商品の企画を手掛けたのは、20代~30代の女性社員が中心の「製品企画チーム」と「マーケティングチーム」。若手の新鮮な発想を、ベテランがサポートすることで、新商品が完成した。使い方をわかりやすく説明した動画コンテンツも制作し、動画サイトにアップしている。
長年にわたり培われたノウハウを武器に、新商材の開発や時流に沿った販促を手がける同社の挑戦は、これからも続く。
(取材・文/仲西俊光)
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