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旅で「新しい人生の旅」を誘発する

2026.07.23

戸田氏が提案する旅のあり方は、人生の節目ごとに変化してきた。旅行会社で添乗員をしていた時代を第1期とするなら、結婚・出産を機に退職し独立した時代が第2期。この時期は、旅先で抱くさまざまな不安を解消するために、現地在住の日本人をコーディネーターとしてネットワーク化し、旅行者をサポートする旅を開発した。そして現在は第3期。提案する旅のあり方を再び考えるきっかけとなったのは、2019年7月から2020年3月にかけて、夫と3人の子どもたち家族5人で出かけた世界旅行だったという。

世界一周旅行でサハラ砂漠を訪問

各国のコーディネーターを訪ね歩き、自炊をしながら現地の人と交流する「暮らすような旅」をする中で、子どもたちが見知らぬ土地で自ら考え、状況を切り開いていくたくましさに触れ、「親として子どもとの向き合い方も変わった」という。その様子をSNSで発信し続けていたところ、「見知らぬ土地で自ら成長できる旅にあこがれる」などのコメントが並んだ。そうした声に触発され「旅を通して人と出会い、学び成長できる旅を提案したい」と考えるようになった。

イースター島にて現地の子ども達と

考案したプログラムの一つが「親子で行くセブ島留学」だ。出発前からオンラインで現地の先生や同年代のバディと交流し、自分で何をするかを設計していく。参加者には、海外留学や英語教育に関心のある家庭に加え、不登校など自分らしい生き方や学び方を模索している子どものいる家庭も多いという。「子どもたちの自己肯定感や好奇心が育まれることはもちろんですが、親自身も挑戦する大切さを実感し、子どもに背中を見せる人生へと考えが変わっていく様子を目の当たりにしています」。

セブ島の子ども達と音楽交流の様子

また、高校の教員向けのカンボジアでの研修ツアーでは、現地で竹を使った学校建築を通じて教育と雇用の場を同時に生み出している加藤大地氏を訪ねるプランを提案。参加した教員たちが加藤氏の挑戦する姿に刺激を受け、その後、自校の生徒たちのために加藤氏を訪ねる「探究の旅」の企画を依頼するまでに発展した。

カンボジアツアーの様子

そして今年新たに企画したのが、「マザーハウスとの協業~ものづくりの旅」だ。「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念のもと、バングラデシュで素材、技術を生かした高品質なものづくりを実践するマザーハウスの工場や職人を訪ねる旅で、募集開始から30分で約30人の定員が埋まったという。「旅に参加した人が次の挑戦につながるような循環を生みだしていきたい」という思いが提案の原動力になっていると語る戸田氏。とことこあーすの旅は、旅行者の人生の旅をいざなっているようだ。

代表取締役 戸田 愛氏

(取材・文/山口裕史)
※掲載写真は、編集部にて撮影したもの以外に、取材先企業からご提供いただいた写真も含まれています。

 

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とことこあーす株式会社

代表取締役

戸田 愛氏

https://tokotoko-earth.jp

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