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若き二代目社長 新市場参入

「モノが売れない時代」とはいえ、順調に市場が成長するモノもある。“ドライブレコーダー”もその一つ。タクシーやバス、トラックなどの事業用自動車への搭載が年々増加し、近年では個人の需要も増えつつある。品質の向上により交通安全教育、事故・犯罪抑止などで効果が現れる一方で、新たに生まれるさまざまなニーズに対応し、機能と価格の幅が広がっていることが要因と考えられる。

株式会社エムアンドケイ(大阪市北区)は3年前から同市場に参入。従来は日本国内の顧客からの要望に対し、ベアリングや発光ダイオード(LED)照明などの海外製品を探して販売していたが、ドライブレコーダーは韓国メーカーから販売協力の要請があり、当時の同社にとって商品売り込みを受けてのスタートは異例だった。

試験的に仕入れてみたものの、既存顧客には需要がなく、売れたのは10台程度。そんな中、事業化の判断を任されたのが、現在2代目社長を務める谷本良昭氏である。

谷本氏が最初に着手したのは、サンプリングとヒアリング。全国展開を考えた場合、販売代理店への協力を仰ぐことになる。商品の性能、価格や販売方法など、ユーザーや販売代理店からの意見を聞き、徹底的に他社製品との比較を行った。その結果をメーカー側に持ち込み、交渉と改良を重ね、ユーザー、代理店、メーカー、自社がすべて納得できる商品が完成。本格参入を開始して以来、順調に売り上げを伸ばしている。

しかし、韓国にはドライブレコーダーに特化するメーカーが多数存在するが、品質のバラつきや経営難による倒産で安定供給が難しい。対応策としてメーカー選びに独自の基準を設け、外国製品には珍しいアフターサービスの仕組みも新たに取り入れた。また、アフターサービスで得た製品の不具合率や傾向を、仕入れ数の判断や製品の品質向上につなげている。

この経験を経て自社オリジナルのドライブレコーダーを開発し、今秋から発売を開始した。「商社に留まらずメーカー思考を持って事業を広げ、使う人・作る人・売る人全てが喜ぶ商品を提供していきたい」と若き2代目社長の目標はますます膨らむ。

(大阪産業創造館 プランナー 荒井祐己子)

 

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▲新たな業態開発に取り組む谷本良昭社長

2013年12月02日
株式会社エムアンドケイ
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