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ボタン製造技術を「ユニーク商材」に

1968年の創業以来、釦(ボタン)などの服飾資材製造を手がけてきた京屋釦株式会社(大阪市天王寺区)。時代の流れもあり、国内から海外へと生産体制がシフトされる中、坂本浩輔氏が10年前に事業を引き継いだ。生産体制ではなく技術の用途転換をめざし、ボタン製造技術を多品種・少量生産が可能な雑貨やストラップなどの小物へと転用、事業展開の軸足を変えた。 以前から取引のあった大手アパレルメーカーでの販売に加え、幼児向けのオーダーメイドのヘアアクセサリー事業を自社のwebで展開。30代の主婦をターゲットとした女性誌にも取り上げられるなど、販売数が増加、新たな業界との取引もスタートすることに。大阪産業創造館のマッチング事業を活用し、Jリーグの京都サンガF.Cとの商談に結びついたのだ。

 「京都らしいユニークな商材を」と考えるクラブ担当者との打ち合わせを繰り返し、以前手がけた絵馬型ストラップを祈願グッズとして提案、商談開始から半年を費やし、2011年1月に同クラブのwebショップ限定で販売することになった。ファンなどからの反応も上々で、第2弾として全選手対応のユニフォーム型ストラップの製作も急遽(きゅうきょ)決まった。販売は同年3月13日の西京極競技場で開催されるホーム開幕戦。ところが納品日に起こった東日本大震災で白紙に。その影響により、当初の予定よりも40日遅れた4月24日、ようやく販売へとこぎつけた。今年2月には選手のサイン入りお守りも販売するなど、「京都らしいユニークな商材を」のニーズに応える展開はいまも続く。

 同社は四天王寺の近隣にあることから、古くから多くの仏具店との縁も深かった。この縁を生かして5月に商品化されたのが「念珠ブレスレット」。水晶やメノウを使用した本格的なブレスレットの覗き球の部分に、同社の技術を生かしてクラブのエンブレムを印刷している。数量限定で販売したところ、年配のサポーターを中心に根強い人気を集めた。技術を生かした「ユニークな商材」がクチコミとなって、J2の他クラブなどとの商談も進行中だ。
 
 (大阪産業創造館 プランナー 塚田義)

京屋釦㈱

▲震災の後にやっと販売に漕ぎ着けた商品と西京極競技場での販売風景

2012年08月20日
京屋釦株式会社
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