1点物の本格フィギュアで思い出づくりのお手伝い
思い出づくりに〝そっくりフィギュア〟はいかがだろう。株式会社フレックスが手がける「マイフィギュア」は、いわゆる〝ガチャガチャ〟で数百円で手に入るような簡素な代物ではない。ずっしり重いポリストーン(硬質樹脂)を採用し、原型彫刻、型どり、樹脂流し込み、乾燥、研磨、色塗りをすべて職人が手づくりで行う。「この工程を手作業で行う1点物のフィギュアは数十万円するのが普通。でもマイフィギュアは胴体の型を共通化するなどの独自の工夫でコストを抑え、7800円~の低価格を実現しました」と多井中氏は強調する。製作期間は1~1ヶ月半。素材にこだわり、ここまで手間をかけるのは、「世界でたった1つの思い出を長く残してもらいたいから」。
最近は3Dプリンタが急速に普及し、フィギュアも簡単に製作できる。「しかし思い出に残る品だからこそ、手づくりならではの味を大切にしたい」。マイフィギュアは写真をデータで送れば製作可能で、わざわざ来店する必要もなく、個人に向けた1点物を小ロットで対応できる点が大きな特長だ。
大量生産、デジタル化が進む中、小ロット、アナログを重視するのは時代に逆行しているかもしれない。それでも思い出をかたちにする喜びのために事業を続けてきた。結婚祝いや還暦祝いの他に、企業向けに打ち出した退職・卒業祝いの贈答用フィギュアも好評を得てきた同社。「今後は大阪の企業とコラボし、大阪土産のフィギュアもつくりたい」と意欲的だ。
▲退職・卒業祝いにそっくりフィギュアを。送別会のサプライズプレゼントとして人気だ。
▲中国の工房に日本人スタッフを常駐させ、品質を安定させているのも特長の一つ。
▲多井中 隆紀氏
株式会社フレックス
多井中 隆紀氏
設立/2006年 資本金/1,000万円
従業員数/7名 事業内容/キャラクター玩具を製造販売するフィギュア事業と、熱帯魚関連の商品を扱うアクア事業を展開。テレビ番組で使われるフィギュアの製作も手がける。