主要顧客を失った時こそ、やりたい仕事に向き合える時
【今夜のお客様】
株式会社アンディーンノア 代表取締役社長 伊藤 匠氏
イケダ:売上げの多くを占めていた大手スーパーからのお仕事が激減したとか…。
社長:顧客の状況が変わったら、うちのような小さな会社は簡単に切られてしまう。でも、実はそこまで落ち込んでないねん。相見積を取られて「安くして」っていうオーダーばかりで、やりがいが感じられなかったんよな。こういう時こそ、本来自分たちがやりたかった仕事に着手できるチャンスなんちゃうかと。
イケダ:売上げが激減しても社長が前向きでいてくれたら、社員は頼もしいわね。
社長:僕はもともとスーパーの新店舗の立ち上げをやってきたから、生活に密着する食品や生活用品の売り方を熟知している。そういうノウハウを求めてくれる小売店の販促担当者と、「POPはこんな見せ方をした方が売れますよ」とか言いながら、打ち合わせをしている時が一番楽しい。
スタッフもお客さんがどうやったら喜んでくれるかを考える人間ばかりだから、みんなのモチベーションが上がる仕事をやっていけたらと。
イケダ:新しい顧客の開拓ってことよね。でもそれって、とーっても大変じゃない?
社長:会社も今年で5年目。変化して次のステップに行けるチャンスやと思うから、正直楽しい。価格勝負じゃない仕事をしていくためにはどうしたらいいだろうって考え抜いた結果、やっぱり「僕たちだから頼みたい」というお客さんを増やしていくしかないと思った。
僕らが培ってきた売り場づくりの経験やノウハウに価値を感じてくれる人と出会うために、ブログで社長である僕の人となりや売り場への思いをきちんと伝えていくことにしたんよ。
イケダ:ブログを使った新規開拓!
社長:最初はみんな「社長、何言うてんねん」って感じだった(笑)。でも、最近ブログから問い合わせがくるようになって社員も変わってきた。
イケダ:始めたばかりで大変だろうけど、価値をわかってくれるお客さまとのお仕事が増えるように祈ってます!