Vol.1 今、最も勢いを増している「浪速区」

この1年半、大阪の経済社会情勢は回復基調にあります。中でも、最も勢いを増しているのは何区か気になりませんか?しかし、なにをもって“勢い”というのか?ここでは、難しい説明は抜きにして分析してみたいと思います。

まず経済情勢として[*]商業地の平均地価変動率[▲]産業用建築着工延床面積、そして社会情勢として[◆]人口増加率[■]世帯数増加率からみていきたいと思います(図)。

これら4つの指標の変化を見ると、全市平均並み以上の区は都心の6区(北区、福島区、中央区、西区、天王寺区、浪速区)。意外にも中央区では世帯数と人口の伸び率はやや下がっています。地価と建築着工の伸び率が顕著に増えているのは、福島区と天王寺区でした。

4つの指標すべてで2016年度より2017年度が上回っているのは浪速区のみ。現在、浪速区ではマンションの着工や商業施設などの新設にともない、世帯数も増えていることが理由と考えられます。ファミリー向けのサービスや保育施設などのビジネスが今後のねらい目かもしれません。

※[▲]に関しては、商工業用有租地評価面積あたりの着工面積に換算することで、区の広さの影響を除去するとともに、建築投資の相対的活発さを示す“勢い”指標の意味を持たせます。また、勢いを“増している”ことを最近の方がより勢いが強いこと、と捉えて分析しています。

注:[■]世帯数の区別増加率÷全市平均増加率の自然対数、[◆]同じく人口の倍率の自然対数、[*]商業地地価に関する各区上昇率÷全市平均上昇率 (ただし、調査地点数>5の区)、[▲]商工業用有租地面積あたりの産業用建築着工延床面積の各区の値÷全市平均の値
世帯数と人口は対数表示のため、全市平均の増加率は“0.0”の線上、他は”1.0”の線上となる。
出所:大阪市「推計人口(10月1日時点)」、大阪市「地価インフォメーション(地価公示)」、大阪市統計書「有租地」、国土交通省「建築着工統計」

(取材・文/大阪産業創造館 徳田裕平)

大阪産業創造館 徳田裕平
建設コンサルタント会社やシンクタンクを経て、縁あって旧・大阪都市経済調査会の事務局長に就任。大阪市をどうやって元気にするかをテーマに日夜、調査・研究に励む。

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2018年05月21日

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