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〝学習する組織づくり〟で主体的に行動する社員育成

「経営者募集」の張り紙がすべての始まりだった。大学卒業後に大手英会話スクールに入社したが、何か新しいことに挑戦したい気持ちもあった。そんなとき、京橋の行きつけの喫茶店から帰宅した父親から、「あの喫茶店、経営者募集のチラシを張ってたけどどうや?」と勧められてスイッチが入った。「後日父親と訪問し、張り紙を指さしながら『興味があるのですが』と聞いてみると、あっさり店を譲ってくれることになったんです」。

代表取締役 村上剛氏

2005年、24歳で脱サラし、10坪程度の小さな喫茶店オーナーに。ところが、社会に出て2年目の村上氏にとって飲食店経営は当然ながら甘くなく、売上げは下がる一方。起死回生の打ち手を模索するなか、外国人の友人と交流があったことから、喫茶店のスペースを使った英会話カフェをスタートした。時を同じくして大手英会話スクールが倒産し、やむなく退職することになった外国人講師に働いてもらうことで英会話事業が軌道に乗っていった。

英会話事業に注力するために喫茶店の営業を2012年10月に終了し、2013年4月に法人化。翌2014年2月に梅田に2店舗目をオープンしたのが転機になった。「インバウンド需要とも重なり、1年で生徒さんが500人も増えたんです」。急激な事業拡大でスタッフは講師を含めて10名以上になったが、「部下を持つのは初めての経験。声のかけ方、指示の出し方など何もわかりませんでした」。

グランフロント大阪から徒歩1分のところにあるClock梅田校。

そこで組織づくりの講座に通い、学んだ日報システムを導入。従業員から日々の業務についての報告をチェックすることで声かけのきっかけを掴むと共に、社員に判断を任せる業務、トップである自分が判断すべき業務を切り分けて指示を出せるようになった。「さらに生徒さんの声を全社で共有し、スピード感のある業務改善ができるようになりました」と成果を話す。

日報と共に始めた年2回の定期面談では、社員に目標を掲げてもらい、〝有言実行〟を宣言してもらう。少し努力すれば越えられるハードルを設定し、成功体験を積ませるのが狙いだ。

取り組みの結果、当事者意識を持って自ら主体的に行動できる社員が増え、急に退職する社員も減った。自分で判断・行動する習慣を身につけさせたこと、「さらに目標管理でやりがいを見える化したことで、社員の働く意欲をうまく刺激できた結果だと思います」。

現在4店舗を展開するが、今後は規模の拡大よりも「足を運んでお越しいただく価値あるサービスの追求」に力を注ぐ。さらにスクール事業で培ったノウハウをもとに、外国人活用や海外販売を考えている企業に向けたコンサルティング事業の展開も見据えている。

「人材育成では〝その業務をなぜやるのか〟を伝えるのも大事」と村上氏。

サービスを平準化する目的で業務マニュアルや研修プログラムを体系化。

(取材・文/高橋 武男)

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同じ経営課題を抱える中小企業経営者が集まり開催する少人数制の研修プログラム。
中小企業の経営課題に合ったテーマで開催しています。
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2017年08月07日
株式会社CLOCK
代表取締役   
村上剛氏
事業内容/カフェスタイル英会話スクールの運営
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