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ロングセラーのせんべいで培った信頼とノウハウでスイーツに挑戦

発売から50年以上が経つ人気商品「えび満月®」と「えびみりん焼」。誰もが一度は口にしたことがあるのではないだろうか。製造するのは1948年創業の三河屋製菓。同社の企画開発チームは、「えび満月®」の季節限定フレーバーなど、年間約50アイテムもの新商品を企画している。

「お客様にアンケートを取ると、メインのターゲット層は50~60代が中心。若い層にも受け入れられる商品開発が課題となっていました」と商品企画担当の中野氏は語る。そこでスイーツブームに目をつけ、10数年前に短期間だけ発売したことがある紫いものせんべいに再びスポットを当てた。

当時、味は好評だったにも関わらず、販売は長く続かなかった。その理由を、見た目のボリューム感がなかったことであると分析。

サイズを小さくすることで枚数を増やし、バリエーションとしてかぼちゃ味も加えた。さらに無着色で素材は国産に限定。素材本来の優しい甘さを活かし、かぼちゃ味には隠し味として醤油をプラスした。ヘルシー志向にも配慮しつつ、優先すべきはやはり味だ。

長年培った「和」の路線と、スイーツの可愛い雰囲気を両立するため、ブランド名は「和ごころ素材」に決定。また、商品イメージ写真は予算を抑えるため中野氏が自ら材料を揃えてスタイリングを施した。

日本パッケージングコンテストで日本グラフィックデザイナー協会賞を受賞するなど遊び心ある演出には自信がある。定番商品で培った信頼性とノウハウを土台にして生まれる今後の新商品にも期待したい。

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▲担当の中野氏がスタイリングを手がけた商品イメージ写真。
大阪市中央区の道具屋筋で食器を選び、手芸屋で小物類を揃えた。

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▲2015年の秋冬限定商品として新発売。秋冬を意識して暖色を用いたパッケージに。
今後のシリーズ継続を見すえて、「和ごころ素材」という新ブランドで展開。

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▲商品企画部 課長代理 中野 佳弘氏

(取材・文/衛藤真奈実)

2015年09月09日
三河屋製菓株式会社
商品企画部 課長代理  
中野 佳弘氏

1948年創業、えびせんべいを中心とした海産せんべいを製造。新商品は、大阪本社の企画チームと工場がある愛知県一色町の開発チームが担当する。

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