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多機能ハンガー、ASEAN諸国で販路開拓

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百貨店から通販カタログまであらゆるチャネル向けにハンガーを製造している。上着掛けと可動式のズボン掛けを一体化させた「ニュー立体スライドハンガー」や、4本のズボンをコンパクトに収納できる多段式ハンガーなど豊富な機能を持たせた商品展開が特長で、家庭向けハンガーのシェアは国内トップクラスだ。

メイドインジャパンにこだわり、国内のあらゆるチャネルで販路を開拓してきたが、近年は海外工場から直接商品を仕入れる小売店が増えた影響で売上減を招いていた。「それならうちも海外に販路を求めよう」と千葉氏が発奮したのは4年前のこと。「失敗しても国内事業に影響がないように」と渡航費の安い中国市場にターゲットを定め、海外との取引を促進するJETROが主催する商談会に参加し、販路を開拓した。

当初、中国語でのコミュニケーションがとりづらいこともあり、なかなか売上げにはつながらなかったが、香港からの留学生デニス氏を通訳もできる営業として採用し、徐々に売上げに結びついていった。

しかし、その中国市場には早くも見切りをつけている。関税などが加算され、現地価格が日本の売価の約2倍に跳ね上がってしまうからだ。昨年から注力するのはASEAN諸国。中でもインドネシアでは多段式ハンガーをはじめとする機能商品の伸びが著しい。「外国の店に並んでいるのは三角形の一般的なハンガーばかり。うちの多機能ハンガーはどこに置いても目をひく」とデニス氏。しかも直近の円安も追い風だ。ただ国内市場に比べ価格交渉はタフ。

「その分、価値を理解してくれる取引先を見極める目が養われる。いずれは国内の営業担当者にそれぞれ1カ国ずつ担当してもらい、日本での営業にも活かしてほしい」と千葉氏。現在売上げに占める海外比率は5%弱にまで増えており2年後には10%を狙う。「いずれは洋服の本場、ヨーロッパにも進出したい」と夢は広がる。

マレーシアでの展示会の様子。

マレーシアでの展示会の様子。

ジャケットとスラックスを掛けやすくした「ニュー立体スライドハンガー」。

ジャケットとスラックスを掛けやすくした「ニュー立体スライドハンガー」。

専務取締役 千葉幸則氏(左)、営業部企画室海外事業課 デニス・チャン氏

専務取締役 千葉幸則氏(左)、営業部企画室海外事業課 デニス・チャン氏

(取材・文/山口裕史)

2015年01月09日
シンコハンガー株式会社
専務取締役 千葉 幸則 氏、営業部企画室海外事業課 デニス・チャン 氏

設立/1950年 従業員数/70名 事業内容/各種ハンガーのほか、時計やメガネ、宝石類などの収納小物を製造する。

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