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理想だった国内工場モデルを実現

コンサス(土井靖士社長)は今年、大阪市住之江区に新しく自社ビルを建設し、11月25日に本社および大阪工場を移転して操業を開始した。ステンレス製各種バルブの製造・販売を中心に事業を展開している同社が、あえて自社ビルにこだわるのは明確な戦略に基づいている。

扱う配管の継手部分の設計・製造は特殊なものも多く、現場の状況をきめ細かく把握し、営業・設計・製造の各部門が円滑なコミュニケーションをとって対応する必要がある。

新工場では、すべての製品の設計図面が添付され、すべての注文品が製造工程のどの段階にあるかが一目でわかる進捗(しんちょく)管理ボードが設置されている。また、図面では表現しにくい微細な仕様も、営業、設計、ベテランの職人がすぐに集まり、直接顔を合わせて相談することで、最善の対応が可能な体制をつくっている。これは、多品種少ロットの案件を短納期で生産するための理想的な仕組みといっていいだろう。

さらに、一般的な大量生産する製品は台湾工場や協力工場で対応できるようになっている。5年前、大阪工場が全焼するアクシデントもあり、この数年は賃貸工場で製造を続けてきた。

この新社屋は土井社長にとって長年理想として描いていた国内工場モデルの集大成なのだ。

そんな土井社長が常に考えているのは、社員のモチベーションだ。夏冬のボーナスは決まった額を安定的に支給するが、決算賞与は税引き後利益の半分以上を社員全員で分ける。社員自ら申し出た研修は全額会社負担。さらに「全社一丸プラン」では飲み会予算も“全員に公平でお互いの好意を深め合い楽しめること”という条件を満たせば全額会社が負担する。

将来に向けての布石として新卒採用も毎年行っている。今年は4人採用予定だ。募集をかけても人が集まらないと嘆く会社が多い中で、土井社長はトップ自ら直接採用に関わって着実に成果を挙げている。

土井社長は「“良い会社”の目安として誰にでもわかりやすい」という理由で上場も目標の一つにしている。コンサスの今後に注目していきたい。

(大阪産業創造館 プランナー 中根巳貴男)

konnsasu

▲コンサスの新社屋

 

2014年12月22日
株式会社コンサス
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