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経営危機から生まれた「現代版三方よし」

ロングテールSEO(検索エンジン最適化)対策を特長にしたウェブマーケティングを手掛ける株式会社クレアネット(大阪市北区)。従来のSEO対策はニッチなワードに対して、1クリックごとに費用を支払うリスティング広告でのアクセスアップが主流だった。ロングテールSEO対策は、1ワードでは検索回数が少ないため採算が取れないようなキーワードを広範に収集し、丹念にSEOをかけていく。検索エンジン経由でアクセスを集めることを可能にした対策であり、ビッグワードに匹敵する検索母数やアクセスを稼ぐという仕組みだ。

ロングテールSEO対策を行うには、マーケティング以外に業界特有の知識も必要だ。同社では、ウェブマーケティングに関する資格である「web解析士」を半数以上の社員が取得。その他にも「中小企業診断士」「行政書士」「宅建」「ファイナンシャルプランナー」などの保有資格者もおり、幅広い専門知識で対応する体制をとっている。

同社が人材育成に力を入れるようになったのには理由がある。創業3年目に社員を1人残して、全員が退職する危機が訪れた。顧客の40%を失い、売り上げも30%減少した。企業成長や顧客満足を追い求めるあまり、社員に対する配慮が欠けていたことに気付いた。反省から社員とも顧客とも、長く良好な関係で成長していこうと、「ハッピートライアングル」を会社理念にした。

ハッピートライアングルとは「社員よし、顧客よし、パートナー企業よし」の現代版三方よしだ。社員の労働環境を改善するために、社員の都合で働き方を設定できる時短制度や在宅勤務を導入。書籍購入(月あたり1人1万円)やIT関連の受験の費用を会社が負担する。「社員の働きがいを追求すれば自然に顧客へのサービスが高まる。信用が財産なので取引先との関係も増え、大きく見れば雇用も租税も生む。だから『社員よし』が中心なんです」と谷美輝社長は語る。

この理念から始まった制度や仕組みが、社員のモチベーションだけでなく提供するサービスのクオリティーの向上にもつながった。試行錯誤の連続、進化の途上にある同社の今後が楽しみだ。

(大阪産業創造館 プランナー 齋藤考宏)

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▲経営理念が書かれたボードを掲げる谷社長(中央)と社員

2014年09月01日
株式会社クレアネット
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