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蓄積された技術継承 海外展開も視野

有限会社こだま製作所(大阪市生野区)は板金パーツ製作の工程で、複雑で微細な形状を持つ部品や薄板の成形加工に独自の手法で対応し、精密部品の試作を行っている。

試作は1つから可能で、面倒な特殊材料の調達から製品化まで対応できる。さらには金型廃棄製品の必要量の再現や、精密部品のテストから試作までを一貫して請け負えることなども特長だ。

創業から50年。数万点に対応してきたこれまでの実績により蓄積した高度な加工技術と、図面がなくても製作可能という技能、コストダウンを実現する柔軟な提案力が強みの源泉となっている。

笹尾恭三社長は、板金加工業の2代目として2000年に社長を引き継いだ。グローバル化の進行で国内製造業の空洞化が懸念される中、環境の変化に対応するには下請けからの脱却が急務であると考え、川下から川上へと客先変更を図った。

当時、精密板金の試作に着手した笹尾社長は、同社の技術を求めているメーカーの開発担当者などに自社の存在を効率よく効果的に認識してもらうためには、インターネットによる営業活動の強化が欠かせないと判断し、早速ウェブサイトの構築に着手。豊富な製作事例を掲載して自社の強みをより的確に発信するなど、精力的に新規顧客の獲得を進めていった。

さらに、それまで構築してきた試作ネットワークを活用して、インターネットでワンストップで受注を受け付けるサービス「アッセンンブリ119LLP」を立ち上げた。

その結果、従来の取引先とは異なる分野から仕事の依頼も来るようになった。デザイナーからの依頼で大型の金属製アート作品を手掛けるなど、対応するフィールドを広げている。

現在ではネット経由の受注が8割に至っており、商圏の隔たりがないため、想定していたメーカーの開発部門など川上に位置する顧客からの受注へ、顧客層の転換を果たすことができた。

1年前に跡継ぎとして長男が入社したことを契機に、事業継承を強く意識するようになった。国内製造業の再生に向けて海外展開も視野に入れ、次世代につなぐ新規事業の具体化にも情熱を注いでいる。

(大阪産業創造館 経営相談室 東純子)

sankei140616

▲こだま製作所は日々の仕事を通じた実践的な技術の承継を図っている

2014年06月16日
有限会社こだま製作所
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