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精神科に特化した調剤薬局

株式会社ストーンフィールド(東大阪市)は、他に例のない精神科に特化した調剤薬局を展開している。

社長の石田敬宏氏(39)は製薬会社のMR(医薬情報担当者)として働いていたとき、精神科の薬を処方する現場での薬剤師の対応に疑問を感じていた。例えば、やっとの思いで来院した鬱病患者が「できれば病を認めたくない」と考えていても、薬剤師がその気持ちを無視して「鬱(うつ)病の薬です」と言って手渡してしまったため、患者が薬を服用しなくなった。また、医師が会話による精神療法を進めていたのに、薬剤師が不用意な言葉を使ったため、治療を妨げてしまったケースもあった。

こういったトラブルを防ぐには、薬剤師が病気や薬についての確かな知識を身につけ、患者への適切な対応ができなければならない。さらに薬剤師と医師の説明に食い違いがないよう、しっかりコミュニケーションを取ることも必要だ。

問題を解決するため2006年に「サン薬局」を出店し、薬剤師教育への取り組みを始めた。今では関西に7店舗、関東に2店舗を構え、従業員60人(うち薬剤師は31人)と順調に成長している。

「サン薬局」にはもう一つ事業の柱がある。薬局に来ることができない高齢者のための薬剤師訪問サービス「在宅支援薬局」だ。今後は老人ホームなどの「かかりつけ薬剤師」として、地域医療に貢献したいと考えている。これを起点に在宅医、在宅薬剤師、訪問看護師、ケアマネジャー、ホームヘルパー、訪問リハビリなどが連携した「チーム医療」の提案も視野に入れている。

石田社長の夢は日本国内にとどまらない。2010年のカンボジア視察で出会った子供たちの笑顔が忘れられず、できることはないか模索している。まず健康と福祉に関わる商材の物流から始め、いずれ薬剤師専門学校のような人材育成のインフラ整備、店舗展開などのビジョンも描いている。

「地域社会に貢献する薬局」として100年後も愛され続けていることを夢見る石田社長。当面の目標は2022年までに33店舗、売上高72億円、従業員300人の達成だ。今後の活躍が期待される。

(大阪産業創造館 プランナー 中根巳貴男)

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▲薬の服用を指導する薬剤師。ストーンフィールドの強みは薬剤師の育成にある

2014年04月07日
株式会社ストーンフィールド
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