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「着」地型観光でファンづくり

「大阪を長く愛してくれるファンを作りたい」。そんな夢を実現するため、まち歩き観光という切り口で大阪の魅力を伝え、ファンを作ることで観光客を持続的に呼び込む仕組みを作っているのが株式会社インプリージョン(オダギリサトシ代表取締役)だ。

観光客の出発地の旅行会社が企画する「発」地型観光に対し、観光客を受け入れる地域が自らの観光資源を生かして企画するツアーを「着」地型観光といい、近年各地で取り組みが始まっている。その中でも同社が手がける案件は成功例として評価が高く、地元・大阪を細部まで知り尽くす旅行会社として、大手企業からのツアー商品依頼が増加。さらには他県からも観光ビジネスの相談が舞い込むようになった。

和歌山県串本町も相談元のひとつ。本州最南端として有名で多くの観光客が訪れるが、物見遊山型のスポットばかりで、ツアー客がお金を使う場所がほとんどなかった。そこでオダギリ氏は釣りや魚食など海辺の暮らしを地域資源とする着地型観光手法「釣(つ)ーリズム」を活用することにした。地元の人にとって海も釣りもあまりにも日常で、海釣りの観光活用は手付かずだったからだ。

釣りをするには道具が必要な上に、釣り方を知らなければ難しく、観光客が急にやりたいと思ってもハードルが高い。「それなら道具を貸して、釣り方を地元の釣り名人がアドバイスすればよいのではないか」と提案。昨秋、観光客の釣りに関するニーズを調査するため、道具とレクチャーを無料で提供するイベントを計3回実施することになった。

ふたを開けてみると、会場となった何もない漁港に予想を上回る延べ900人が来場。現在、気軽に海釣りが繰り返し楽しめる事業の構築に着手している。

「どんな地域にも強みがあるが、地元の方は気づいていない。それを見つけるのが私の仕事」とオダギリ氏は言う。社名であるインプリージョンは価値を高めるという意味の「インプルーブ」と、地域を意味する「リージョン」を掛け合わせた造語だ。同社の想いは各地で花開こうとしている。

(大阪産業創造館 プランナー 原田真愛)

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▲インプリージョンが釣りの観光資源活用を仕掛ける和歌山県の漁港

 

2014年03月17日
株式会社インプリージョン
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