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糖尿病兆候 客観的に計測

生活習慣病に位置づけられる糖尿病は国内の患者数が270万人を越えている。予備軍を入れると2200万人とも言われ、約5人に1人が糖尿病患者。今や国民病と言っても過言ではない。糖尿病は目や腎臓の病気、手足のしびれなど末しょう神経の合併症を引き起こし、脳卒中、心筋梗塞などの病気の原因にもなりやすい。

比較的初期の段階で症状が現れるのが、足の指や裏の感覚の鈍化。重篤な病気や合併症を引き起こす前の早期発見が重要で、糖尿病検査では足裏をはじめとする身体表面の感覚機能の検査が行われている。

だが、筆やピン、振動などで与えた刺激に対する受検者の反応の診断は、医師の主観的な判断に頼るところが大きかった。

そこで株式会社飛鳥電機製作所(大阪市)が、客観的な計測データをとるために開発したのが「足底感覚検査装置」だ。足底に刺激を加え、皮膚の反応と速度を精密に測定し、短時間で検査部位の感覚の状態を計測することが可能だ。

障害の進行度をより正確に判定できる客観的なデータで糖尿病治療の効果を判定し、適切な治療方針を決定することが可能になる。

同社はこれまで、産業機器や検査装置の設計製作を行ってきた。同装置も当初は転倒リスクを見極めるための機器として、産業技術総合研究所とともに開発を進めてきたが、医師の助言のもと、より対象者が大きい糖尿病分野へと方向性を変えた。現在、大学病院などでの実証実験や技術協力を受け、開発を進めている。

また、医療機器関連商社をパートナーとして販売計画の作成、薬局などとのサービスモデルの検討中だ。今後は医療機器として薬事承認を取得し、内科、整形外科、歯科などの販売網を持つ商社を通じ、装置の販売を行う計画だ。

自覚症状がない初期段階で糖尿病かどうかを探るスクリーニングを行い、適切な治療を施すことは、わが国にとって医療費の抑制にもつながる。同装置が一刻も早く普及されることが期待される。

(ロボットラボラトリー プランナー 田中良典)

 

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▲飛鳥電機製作所が開発した感覚を計測できる「足底感覚検査装置」

2013年10月14日
株式会社飛鳥電機製作所
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