ガーナで出会ったシアバターで現地の女性の雇用創出につなげたい | 株式会社N yura konko

【起業家図鑑】
大阪産業創造館 創業支援チームのプランナーが月替わりで起業家を紹介する連載コラム。起業を志したキッカケや、困難に直面したとき乗り越えた方法、また事業を軌道に乗せるために必要なことなど。一歩先をいく先輩起業家の体験談をプランナー目線で紹介します。
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【起業家図鑑】vol.18 ガーナで出会ったシアバターで現地の女性の雇用創出につなげたい

きっかけは、ガーナの小さな村の女性たちとの出会いでした。

株式会社N yura konko(ン ユラ コンコ)社長の相川香菜さんは、大学卒業後の2010年、青年海外協力隊としてアフリカのガーナ北部にある村に赴任しました。そこで、学校教育などに携わりながら、村の人たちと密に関わる生活を送ります。

そんな中、彼女が注目したのは村の女性たちが採取し、生産する「シアバター」でした。シアの木から原料となる実を採取し、加工することで食用にも美容にも使える高品質な植物性油脂が完成。欧米やアジアでも、ハンドクリームやコスメなどの原材料として知られています。

しかし相川さんは、アフリカの女性たちが苦労して生産したシアバターを、教育やビジネス知見不足により、国外の業者に安価で買われている状況を目の当たりにします。

「シアバターを適正価格で販売して、彼女たちに還元できないだろうか…」。こう思い描いたことが、起業の第一歩となりました。

帰国後、大阪の会社に勤めた相川さんですが、ガーナへの思いが消えることはありません。

大企業がするような、原材料だけを買って日本で生産するのではなく、現地の人々と共に商品を作り、雇用を生みたい。そのためにも、日本市場でも売れるような、魅力のある商品を作りたい。

そして、シアバターを使ったコスメを製造販売する事業を立上げようと動き始めます。

代表取締役 相川 香菜氏

それからは、ビジネスプランを練りながら、起業するにあたり不足している知識を学ぶ日々を送りました。さまざまな起業セミナーに通い、会計知識をつけるために簿記の勉強にも励みました。

大阪産業創造館と尼崎信用金庫が共催しているイベント「起業STEP UPフェスタ」の相談ブースに飛び込み、事業計画について相談をすることも。

その後も、創業塾への参加によって少しずつビジネスモデルをブラッシュアップさせていきました。そんな中、友人たちが事業をサポートしてくれたり、現地にも足を運んでパートナーを見つけたり、金融機関や支援機関とのつながりも生まれました。

ガーナの人々と相川氏

2018年に株式会社N yura konkoを設立。社名の意味は「世界でたった一人のかけがえのない存在」。自社のコスメを使う人や、コスメを生産するガーナの女性たちへの思いが込められています。

そして2019年6月、自社オンラインサイトにて、シアバターをはじめとする商品の販売を始めます。まだ販売し始めたばかりですが、手軽に持ち運びができ、可愛らしいデザインやパッケージで、若い女性を中心にファンを獲得しています。

相川さん一人の夢からはじまった事業。彼女が夢を言葉に、言葉を計画に、計画を行動に移すことで、徐々に多くの人の心を動かしはじめています。

(取材・文/大阪産業創造館 創業支援チームプランナー 春田 千尋)

2019年09月05日
株式会社N yura konko(ン ユラ コンコ)
代表取締役  
相川 香菜氏
事業内容/化粧品や健康食品の企画・輸入・販売

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