女性の一生に寄り添う助産師の起業 | 彩り助産院

【起業家図鑑】
大阪産業創造館 創業支援チームのプランナーが月替わりで起業家を紹介する連載コラム。起業を志したキッカケや、困難に直面したとき乗り越えた方法、また事業を軌道に乗せるために必要なことなど。一歩先をいく先輩起業家の体験談をプランナー目線で紹介します。
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【起業家図鑑】vol.17 女性の一生に寄り添う助産師の起業

助産師は英語ではmidwife。「女性のそばに寄り添う人」という意味があるそうです。

彩り助産院、院長の前田陽子さんは25年間総合病院で看護師、助産師として活躍していたベテラン助産師です。
総合病院では多くの妊産婦さんに関わり200件以上の出産にも立ち会い、出産前後のお母さんや赤ちゃんのケアをされていました。

前田 陽子氏

前田さんが起業したのは、平成30年6月1日。起業して1年が経過しました。

総合病院で充実した日々を送っていた前田さんですが、「病院勤務ではひとりひとりの患者さんや妊婦さん、産後の方の看護に十分な時間を割くことができない」と常々思われていました。

妊婦や産後の方はさまざまな心身の不調や不安を抱えていることが多いですが、入院中だけでは心身のケアを十分に提供できないと感じ、さらに、「医療介入だけではない看護の力で改善できることもたくさんある」という思いから起業を決意したそうです。

総合病院に勤務していた頃

出産した女性のおよそ10人に1人が経験するとされる「産後うつ」。

病院で関わるケアだけでは援助に切れ目がある、その切れ目をなくすことで多くの女性に健康で幸せになってほしいという思いが強くなり、病院を辞めて産前(妊活中)~更年期までのさまざまな心身の症状に対応する訪問専門の助産院を始められました。

分娩は取り扱われていませんが、分娩や育児がスムーズになるように相談や要望を受けるほか、妊産婦整体という技術も取り入れ、ひとりひとりに時間をかけてケアを行うことを心掛けておられます。

妊産婦整体セミナーの様子

前田さんは助産師活動の普及のために、セミナーやお茶会を開催されています。

日本の出生数は減っていますが、出産後の母親の孤立化が進んでいるため助産師のニーズはむしろ高まっていると考えられています。だからこそ助産師が求められ、助産師の果たす役割は大きいと感じていらっしゃいます。

最近は、妊活中や出産前後の奥さんに対するケアを積極的に学ぼうとする男性からの相談や、出産された娘さんのためにお母さんからの訪問ケアの依頼もあるそうです。

妊活に悩む女性や孤立化する産後の女性を救い、女性の一生に寄り添う助産師として活動される前田さんを今後も応援したいと思います。

(取材・文/大阪産業創造館 創業支援チームプランナー 石嶺 一樹)

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2019年07月09日
彩り助産院
代表  
前田 陽子氏
看護師・アドバンス助産師・日本助産師会会員・大阪府助産師会会員・日本妊産婦整体協会会員(認定講師)・助産師学科非常勤講師・ハンドセラピスト

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