同じ時を刻み、成長を見守ってきた相棒

大阪産業創造館プランナー 中尾 碧がお届けする【聴きたい!社長の相棒】

社長だって一人の人間、しんどい時もあります。そんな時にモチベーションの支えとなり、「一緒に頑張っていこな!」と声をかけたい“人”または“モノ”がきっとあるはずです。当コラムでは社長のそんな“相棒”にクローズアップ。普段はなかなか言葉にできない相棒に対するエピソードや想いをお伺いしました。

【 vol.5 】株式会社i-plug~同じ時を刻み、成長を見守ってきた相棒

就職活動で企業へ履歴書やエントリーシートを送り、返事を待った方は多いだろう。

株式会社i-plugが主業とするOffer Boxは、学生が同サービスに自分の情報を登録、企業はその中から会いたい学生にアプローチするサービスだ。学生が登録する情報は、自己PRはもちろん動画や旅行の写真など伝え方は多彩で自分をわかりやすく表現している。

社長の中野氏は社会人ビジネススクールに通っていた頃、大学生時代とは違う「目標に向かって学ぶことの良さ」を体感した。元々起業願望があり、同スクールの同期と3人で同社を立ち上げた。

新卒人材の紹介業でスタートしたが、既に大手企業が参入しており苦戦した。机上で考えてばかりいたことに反省し、これからはお客様が本当に要望するサービスを作ろう、と考え直したことが転換点だった。

そこで20日間で事業を撤退。新たに考えたOffer Boxについて200人の学生と100社の企業へヒアリングした。

スタートアップの企業において営業活動を止めることは大きな決断だ。しかし「生の声」を集めたことでブラッシュアップでき、完成したOffer Boxの内容は、当初の構想時には見えていなかった視点が盛り込まれていた。そこからOffer Boxを積極的に展開し、成長してきた。

楽しい時も苦しい時も、創業時からずっと中野氏とともに時間を刻んできた左手の腕時計が今回ご紹介する相棒だ。中野氏の創業が決まった時、父が大切に使っていたものを中野氏のために修理して渡してくれた。同じく事業家でもある父。中野氏を事業家として応援する気持ちがこもっている。

10年後、自社のサービスを自分の子どもも使うようになっていること、そして父から受け継いだ時計を次世代に繋ぐことが中野氏の夢だ。

創業して7年。初めの頃は社内で伝説となっている「9万円事件(口座に9万円しかなかった!)」もあったが、AI化も進み、市場は買い手市場から売り手市場となるなど就活市場は大きく変化し、Offer Boxへのニーズは大きく伸び続けている。

従業員数も今や100人を超え、社内結婚も増えてきたことで「会社が従業員と一緒に人生を歩んでいる」ということも感じ始めている。会社が大きくなっても、このような環境や会社のメンバーに恵まれていることは「幸運でありがたい」と中野氏は言う。

企業と就活生の両方にダメージが大きい就活のミスマッチを解消するため、これからも「就活市場を変える」という同じ想いを抱く仲間達とともに、挑戦は続く。

代表取締役社長 中野智哉氏

(取材・文/大阪産業創造館マネジメント支援チーム プランナー 中尾 碧)

2019年06月27日
株式会社i-plug
代表取締役社長  
中野 智哉氏
事業内容/新卒逆求人サイト「Offer Box」シリーズの運営

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