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「よく眠れる食品!?」効果を測る解析サービス

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ぐっすりと熟睡できたり、寝つきがよくなる食品があればほしい―そんな人は多いはずだ。脳波計開発などを手がけるスリープウェルは、快眠補助食品のエビデンス(科学的根拠)を取得するための小型脳波計とデータ解析サービスを一括で提供している。

そもそも睡眠は科学的には完全に解明されておらず、よく眠れているのかといった「睡眠の質」を評価することは難しいとされてきた。理由の1つは、睡眠の評価方法にある。従来の客観的評価は2つあり、1つは睡眠疾患診断用の「ポリグラフィ検査」。これは正確に評価できるものの、体中に電極をつけたり、入院が必要で費用も高額など難点が多い。もう一方は、万歩計の要領で身体の動きをカウントする「体動計」。これは簡単に評価できるが、じっと動かずにTVを見ているときも「寝ている」と評価されてしまうなど、睡眠の質は計れない。「結果、〝快眠〟を謳う食品のニーズはあるものの、エビデンスが取得できないことから、多くのメーカーは積極的に開発に踏み込めなかったのです」と吉田氏は言う。

この状況に風穴を開けたのが、同社の小型脳波計「スリープスコープ」だ。これは頭部の2ヵ所に電極をつけるだけで、睡眠時の脳波が測定できる機器。具体的には、2つの電極から取得した脳波により、寝つくまでの時間や熟睡している時間の量、ノンレム睡眠(深い眠り)とレム睡眠(浅い眠り)の周期などが分析できる。「まさにポリグラフィ検査と体動計のいいとこ取りをした機器。ポリグラフィ検査と同等の精度で、体動計のように使いやすいのが利点です」。今年2月には医療機器としての認定を受け、安全性、信頼性も確保した。

スリープスコープに目を付けたのが食品メーカーだ。現在、快眠をテーマとした栄養補助食品やドリンクの開発が多数進められている。

同社の強みは小型脳波計だけでなく、データ解析まで一括で受託できる点。「大阪バイオサイエンス研究所で行っていた睡眠研究が当社の前身。過去の蓄積データをもとにした睡眠の多角的な解析が可能」と吉田氏。たとえば寝つきがよくなるのか、深い睡眠が増えるのか、中途覚醒が減るのかなど、商品やサービスの特性・効果を「睡眠の質の変化」として客観的なデータで裏づけられるのだ。

現在は顧客の約半数が食品メーカー。今年8月には大阪市のトップランナープロジェクト(※)にも認定された。今後は医療の分野にも進出し、睡眠時の脳波を精神疾患の診断に応用するなど、新たな用途開発も積極的に行う考えだ。

※未来のパイオニア企業を大阪から輩出する「OSAKA TOP RUNNER PROJECT」
http://www.osaka-toprunner.jp/nintei/

 

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▲装着も計測も簡単。高齢者でも自分で操作できる。

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▲従来の検査方法。写真のような装置で多くの生体信号を取得する必要があった。

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▲代表取締役 吉田 政樹氏

2013年09月10日
スリープウェル株式会社
代表取締役  
吉田 政樹氏
設立/2010年 資本金/960万円 従業員数/4名 事業内容/睡眠の基礎研究機関として世界的に有名な「財団法人大阪バイオサイエンス研究所(OBI)」の研究成果をもとに設立。小型脳波計とデータ解析サービスをベースとした睡眠評価システムを食品メーカーや医療機関、大学・研究機関などに提供している。
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