プレスリリースの作り方

【プレスリリースの作り方】動けば可能性が生まれる!SNS発信もあなどるなかれ

2019.05.21

「メディアに取り上げてもらえるプレスリリースの作り方」vol.13
元毎日放送記者で、ラジオ報道部長なども務めた大谷邦郎氏がお届けする連載です。

プレスリリースは、お金をかけずにメディアに取り上げてもらえることから、中小企業にとってはかけがえのない“武器”です。それだけに、その特徴を知り、扱い方を学び、日々研鑽してもらいたいものです。
そこでこのコーナーでは、元・経済記者のボクがリリースをメディアに取り上げてもらえるそのポイントを、具体的事例を基に解説していきます。
さぁ、皆さんも一緒に学んでいきましょう!

宝くじに当たる絶対条件とは、さて何か?
それは、宝くじを買うことに他なりません。
では、プレスリリースをメディアに取り上げてもらうにはどうすれば良いか?もうおわかりですよね。それはプレスリリースをまず出すことです。あなたが動かないかぎり、何も動きません。何か動けば、何かが動く可能性が出てくるのです。今回も、まさにそうでした。
まずはこちらのプレスリリースからご覧ください。


簡単にいうと「新サービス開始」のリリース。冷たく言っちゃうと「よくある」リリース。但し「顔鍼」という内容は面白い。何かをプラスαすれば、取り上げられる可能性もなくはない。そうしたケースでよく使う作戦は、「体験会」をセットにするのでありますね。早速、その作戦をこの鍼灸整骨院さんにも伝授して、このリリースになったわけですが、その体験会の日程が近づいてくると、やっぱり不安になってくる。体験会をセットしただけで、さて、取材は入るのだろうか?と。先方に尋ねてみると、悪い予感は当たり、「今のところ問い合わせはゼロ」と言うではありませんか。
そこで、もともと興味があったので「ボクが行きます」と名乗りをあげることに。実際に体験してみると、気持ちよかったし、目がしっかりと見開いた感じ。簡易テストではありましたが、施術前に比べて、施術後は視力が上がったのでありますよ、ボクの場合は。そこでSNSにアップしました。ボクがアップした時の写真がこちらです。

顔が「ハリネズミ」のようになっています。こうした写真をアップすると「いいね!」が増える。この写真を見つけた知り合いのラジオのDJから連絡が入り「私も行きたい」となる。また、別の媒体の記者からも「そこ、どこ?」「私も受けたいし、取材にも行きたい」と問い合わせが入る。これですよ、これ!もちろん、鍼灸整骨院のスタッフは大喜び!

山中鍼灸整骨院 新町店のスタッフのみなさん

もう一度言いますね。あなたが動かないかぎり、何も動きません。何か動けば、何かが動く可能性が出てくる。今回もまさにそう。リリースを出しても取り上げてもらえる可能性は低いと端から諦めていれば、何も起こらなかった。あなたが動けば、誰かが動き、さらに、また誰かが動く。そして最終的には世間が動くのです。さぁ、はじめの一歩を、あなたも踏み出してみませんか。
(文/大谷邦郎)

大谷 邦郎氏
1961年、大阪・堺生まれ。 1984年にMBS(株式会社毎日放送)に入社。
大半をテレビ・ラジオの経済記者として過ごし、経済番組の制作にも携わる。その後、ラジオ報道部長、宣伝部長を歴任し、「取材する側」と「取材される側」の両方を経験。そのキャリアを活かし、2016年11月に独立し 「情報発信」や「危機管理広報」などに関するセミナーやコンサルを企業や大学・自治体などで行っている。現在「グッドニュース情報発信塾・塾長」。
著書:『関西唯の人 〜仕事を楽しむ人の図鑑』(星湖舎)等

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