疲れやストレスを「測る」自律神経測定センサーを開発
左右の人差し指を測定器に入れるだけで、疲労・ストレス状況がわかる。
疲労科学研究所が村田製作所と共同開発した自律神経測定センサー「VM302」は、同時に測定した脈波(PPG)・心電波(ECG)の2つの波の測定結果から心拍変動を解析することで、疲労やストレスの評価基準である自律神経のバランスを客観的に計測することができる。
2013年の販売開始以降、病院、大学、企業などへの販売実績は180台。リースによる利用も増えてきている。
また、労働安全衛生法の改正により、2015年12月から従業員50名以上の事業所に対する年1回のストレスチェックが義務化されたこともあり、企業や健康保険組合はもちろん、病院や学校からの問い合わせが急激に増加しているという。
現在、日立システムズのサポートを受けて中国の大学と提携し、効果を検証中だ。睡眠のデータを収集するとともに、中国での販売の準備も進めている。
また、この技術を応用して、動脈血管の硬化度を評価し、循環器系疾病の危険性を検知できるシステムの開発を進めている。3年後を目途に医療機器としての承認を受け、医療機関や研究機関へ普及させていく予定だ。
さらに、「VM302」を小型化し、タブレット端末やスマートフォンを使って測定結果の表示やデータを保存できる一般消費者向けの装置「VM500」の開発も進めている。
いずれは、血圧計のように一般家庭に普及させていくことを目標にしている。
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