組織(人材育成/採用)

「企業内保育所」でママも子どももパワー全開!

2013.01.10

男女共同参画社会への取り組みの一つとして、社内に保育所や託児スペースを置く企業が近年ようやく増えてきた。そんな中、同社では昭和30年から「企業内保育所」を設置し、働くママをサポートしてきた。朝8時30分の始業時間前には、ママと子どもが一緒に出社。屋上にある保育所で専属の保育士に子どもを預け、ママは終業まで仕事モードに。昼休みには子どもと一緒に手作りのお弁当を食べられるのも嬉しい。「子どもはママの近くで元気いっぱい遊び、ママは子どもの心配をせずパワー全開で働く」。そんな理想的なワークスタイルがここでは実現されている。

「女性はわが社の貴重な戦力」と語る高山昌照会長の発案で誕生した保育所。最盛期には20人ほどの子ども達が通い、家族全員が社内で時間を過ごした。ここを巣立った後、再び帰ってきた社員も多く、今では親子で働く姿も珍しくない。お互いが家族のような間柄であり、堅い絆で結ばれていることが同社の強みだ。また、産休に入っても、カバーしあうので、出産後はすぐに職場復帰ができる。実際、出産後5ヶ月で復帰した社員もいる。

「ワクワクして出社できる、イキイキして働ける会社を」と語る高山正義社長。保育所に限らず、全社員が恩恵を受けられるよう取り組みも進める。企業としての「方針発表会」開催による目標の共有化、食事会や社内セミナーの実施なども社長自らが立案してきた。社員がもつ人間力と長年培ってきた高い技術力を武器に、「世界一の建築部品メーカー」をめざす。

 

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▲保育所は自社ビルの屋上にあるので、社員も気軽に訪ねられる。

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▲若松義和さん(右)も保育所の卒業生。母親(左)も同社の現役社員。

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▲代表取締役会長 高山 昌照氏(右)と代表取締役社長 高山 正義氏(左)

タカヤマ金属工業株式会社

http://www.takayama-kk.co.jp/

設立/1955年 従業員数/280名
事業内容/樋とい受け金具の生産・販売では国内シェアトップ企業。住宅等の基礎部材は、阪神・淡路大震災にも耐えた高品質さが評価され、国内の主要ハウスメーカーにも供給する。現在は金属加工の技術力を生かし、屋根用部材など各種建築資材・部品の生産にも注力する。