産経関西/産創館広場

プロが支持する天然ゴムシート通販

2014.07.14

製造現場や工事現場、屋上防水シート、建築部材などで使われるゴムシートやマットを販売する通販サイト「ゴムシート.com」。運営するのは2009年創業の株式会社エーフロンティア(大阪市中央区)だ。中間マージンを削減し、従来の流通形態を一新、必要な分だけ切り分けて販売する新しい流通モデルを構築した。

防振・防音・現場養生材・敷ゴム・滑り止めなどさまざまな用途に合わせて、幅3サイズ(最大2メートル)、5種類の厚さ(1ミリ・2ミリ・3ミリ・5ミリ・10ミリ)から選び、必要な長さをカットして納品する。

5年前の創業当時のビジネスモデルは、プロ仕様からDIY用品まで10万点以上の工具を中心に商材を取りそろえた通販サイト「工具JP(コーグジェイピー)」の運営だった。「必要なものが必要な時に必要な数だけ迅速に手に入る」というコンセプトをもとに、ニーズの集中する商材を的確に見極め、兄弟サイトを次々と展開。同社の主力事業に成長したゴムシート.comや「グレーチング(側溝の蓋).com」「金網.com」など、6つのサイトを運営するまでに成長させた。

同社が支持される理由は、ユーザーのニーズに合った商品展開と購入方法だけではない。通販でありながら、アナログな商売の手間を惜しまないのがもう一つの理由だ。注文に際し、納期やサイズ、支払いや請求書の発行方法など、電話などでのやり取りを経た上での注文が多いという。購入後も礼状やサンプル送付、季節ごとの挨拶状などの手厚いフォローも欠かさないため、定期的な発注がある大手企業など着実にリピーターを増やしている。

同社の主力商品の天然ゴム市場は合成ゴム市場の?分の1以下といわれている。そのため合成ゴムの市場のみにシフトした大手メーカーもあるというが、「この市場こそ、チャンスがある」と語る代表の長谷川拓也氏。滑り止め加工を施した特殊シートや黒以外のマットの製造など、今まで市場になかった商品も展開予定だ。「ユーザーからの声を次の商品開発に生かし、付加価値をつけて小さく売るビジネスモデルにこそ、うちの勝機がある」。顧客との顔の見える関係を強みに、天然ゴム市場でのナンバーワンを狙う。

(大阪産業創造館プランナー 内田貴美代)

 

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▲自社オリジナル規格の2メートル幅の天然ゴムシートを抱える長谷川代表

株式会社エーフロンティア

http://www.ko-gu.jp/(工具.jp)

http://www.gom-sheet.com/(ゴムシート.com)

http://www.order-grating.com/(グレーチング.com)

http://www.kana-ami.com/(金網.com)

 

http://www.sakai-hocho.com/(堺包丁.com)

http://www.den-kyu.com/(電球.com)