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リンクサス株式会社が創り出す現場の声を生かしたバッグ。新たな分野に進出!

2023.02.10

建設・土木やものづくりなどの現場で猛暑対策として使われる空調ウェアの心臓部に当たる空調デバイスの総合商社兼メーカーとして2017年に創業したリンクサス株式会社。より強い風量を実現するバッテリーの高電圧化と、デザイン性も兼ね備えたファンの薄型化に向けた改良を毎年のように加え、現場に関わるさまざまな商流に供給してきた。

そうした開発力が目に留まり、大手ゼネコンからバッグの開発依頼が舞い込んだ。現場の職人は安全対策のため持ち運ぶものが多く「ヘルメットや安全靴を一度に収納したい」という要望だった。

においが移らないよう背面にヘルメットを、底部に安全靴をそれぞれ独立して収められるようにし、撥水素材を使ったリュックタイプを「GENBAG(ゲンバッグ)」ブランドとして2018年に発売。高速道路や鉄道の現場で遠方からの視認性をよくするため反射素材を背面につけ、収納しやすさを考えリュックが自立できるよう箱型のデザインに変えた第2弾を2021年に送り出した。さらに2022年には、リュックタイプだと汗ジミが気になるという女性職人の声から、肩にかけられるトートタイプの商品を発売した。

ニッチな市場だけに、新商品を開発するにあたって「他社にない独自性」に加え、同社が重視しているのが「いかに横展開できるか」だ。今般、建設業以外の展示会として初めて「ライフスタイル Week【関西】」に「O-TEX2025」参加企業として合同出展。スポーツ、アウトドア分野で同じように靴やヘルメット、ボールなど多くの収納を求めているニーズを確かめることができたという。

さらに、同社が現在の強みとする防暑・防寒分野に加え今後強化していこうとしているのが防災分野。広報担当の山口氏が防災士の資格を取得し、災害時に持ち運べるよう「GENBAG」と防災グッズを組み合わせた防災セットを開発。防災分野でも、分けてたくさん収納できる、頑丈という特長が生かせ、展示会では防災グッズを扱うECショップを中心にしっかりとした手ごたえを得られた。

建設業以外の展示会として初めて参加した「ライフスタイル Week【関西】」。

2023年にはブーツタイプの靴も収納できるより大容量化したボストンバッグタイプの商品を送り出すほか、スポーツ、アウトドア向けの提案も強化。また、女性向けブランドを新たに立ち上げる検討も進めているという。

「これからも現場のニーズを生かし、ありそうでないものを開発し、社会の要請にこたえていきたい」と開発意欲をさらに強めている。

広報 山口 愛未氏

(取材・文/山口裕史)

リンクサス株式会社

広報

山口 愛未氏

https://linxas.co.jp

事業内容/建設現場の防寒・防暑・防災グッズの企画開発・卸