暑い夏を迎える前に、無駄なエネルギーコストを洗い出す!無料省エネ診断
中小企業の商品開発や海外展開の支援に取り組む元金融マンの竹内 心作がお届けする連載コラム。海外展開やインバウンド市場に進出したい方に向けて、知っておくといざという時に役立つ情報を月1で紹介します。
「そうだ 京都、行こう」言わずと知れたJR東海の名コピーである。
このフレーズの秀逸さは、誰もが日本に京都があることを知っていながら、改めてその良さに思いが至った瞬間を端的に切り取った事にあるだろう。
中小企業の海外展開を支援する公的機関の存在もよく似たものだ。あることは知られているが、忙しい日常でその良さは気づかれにくい。
本連載ではそんな公的機関にスポットを当て、「そうだ 支援機関、行こう」と一人でも多くの方に思っていただけるよう、使えるサービスや事業を解説していく。
「そうだ 支援機関、行こう」の第8回目で取り上げるのは、一般財団法人 省エネルギーセンターだ。
当館1階にある売店が、かき氷の販売を始めた。夏である。今年も猛暑になるだろうと予報されているが、中小企業にとって頭が痛いのが、夏場にかかる光熱費などのエネルギーコストの問題だろう。
特に、大規模な工場を持つメーカー、ホテル、スーパー、介護施設などでは、従業員にいくら省エネを奨励しても焼け石に水といったところではないだろうか。
そこで活用したいのが、一般財団法人 省エネルギーセンターの無料省エネ診断である。
これは省エネの専門家が現地の工場や施設で診断を行った後、省エネの取り組みについて、アドバイスをしてくれる、現場主義に基づいたサービスである。
無料で現地まで足を運んでくれるだけでも驚きのサービスだが、診断報告書のきめ細かさにも目を見張るものがある。
現在のエネルギー使用状況を原油換算量とCO2排出量別に算出してくれ、コストがどれくらいかかっているか明らかにしてくれるのだ。さらに改善提案として、投資せずに運用の工夫で対応できるものと、5年以下の投資回収期間で実施できるものをそれぞれ提示してくれる。設備改善に対する投資額と年間のコスト削減額から、投資回収期間も割り出してくれる。
暑い夏を迎える前に、無駄なエネルギーコストを洗い出し、利益に変える取り組みをしてみてはいかがだろうか。そろそろ申し込みが増える時期なので、早めの行動をおすすめしたい。
【公的機関データ】
一般財団法人 省エネルギーセンター
https://www.eccj.or.jp/
近畿支部:大阪市西区新町1-13-3 四ツ橋KFビル 8階
TEL : 06-6539-7515
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