初めてのBtoC商品開発。実際に使ってもらってわかった「消費者目線の使いやすさ」
二酸化塩素を用いた衛生用品を製造し、鉄道会社や病院などの公共施設や工場などに販売していた有限会社クリーンケア。
BtoBでのビジネスを展開していた同社が、「BtoCの商品を開発したい!」という想いで靴用の消臭剤を開発することになりました。そこで、実際に家庭で商品を使っていただいた上での意見を聞いてみたいと、「サンソウカンdeモニター会」を利用されました。
除菌・消臭の効果には自信があった製品ですが、試作品は、除菌・消臭効果があるパウダーをパッケージしただけのものでした。モニターさん約30名に試用していただいたところ、「家族が消臭剤を入れたまま靴を履いて出かけてしまった」「両足の消臭剤がバラバラになって扱いにくい」という意見が!!
このような意見を受け、両足の消臭剤を紐でつなぐ形状に改良することになりました。
さらに、デザイナーとタッグを組み靴型のパッケージを作製。
完成した商品をバラエティショップに提案をしたところ高評価を得ることができ、とんとん拍子に販売が決定しました。その後、全国の店舗で販売されることになり、販売開始から約1年で1万個売り上げるなど、売れ行きも好調だそうです。
これだったらお気に入りの靴に入れてもかわいいですね☆
消費者の「使いにくい」をデザインでカバーし、上手に商品化した事例です。
【筆者profile】
大阪産業創造館
大阪発☆ヒット商品開発サポート女子部 部長 トクナカ エミ
http://www.sansokan.jp/product/
「いいモノ」が「売れる商品」になってほしい、その想いを胸に、商品づくりに情熱を燃やす人々を女子力全開で熱く応援します!