【今月のえぇ話vol.03】行政の起業支援サービスをフル活用し「ヒト・モノ・カネ・情報」を調達
「子どもが家で勉強を続けられない」といった悩みをお持ちの親御さんは多いですよね。そんな親の悩みを解消するために、久世さんが考えたのがiPhoneやiPadを使ってゲームのように学校の授業の予習・復習ができる学習支援サービスでした。事業化するため、大手通信会社を今年の春で退職し、4月に大阪産業創造館の起業支援スペース「立志庵」に入居して本格的に起業準備をスタートしました。
サービスの開発には最低でも半年ほどかかる上、システム開発やイラストのデザイン、教材の作成などにかなりの費用が必要でした。そこで、大阪産業創造館の無料相談サービスを活用して、コンサルタントのサポートを受けながら、日本政策金融公庫から創業融資を希望額どおり調達。
また、ビジネスプランコンテストを通して有望な起業家を発掘し、成長を支援する大阪府の「大阪起業家スタートアッパー」にも申請。ここでもコンサルタントのサポートを受けながら、事業計画をブラッシュアップした結果、最終選考に残りました。
積極的な行動力と冷静な判断力を兼ね備えている久世さん。短期間のうちに行政の支援サービスを最大限に活かし、ヒト・モノ・カネ・情報をバランスよく集めながら事業を進めています。このサービスによって、「子どもたちにとって勉強を「つまらない」から「楽しい」へと変えていきたい」という久世さんをこれからも注目していきたいと思っています。
▲“ポジティブラーニング”を実現する学習ゲームアプリ「ビノバ~小学生~」は、子どもたちが“自発的に学習できること”に特化して開発している。
【筆者profile】大阪産業創造館 スタートアップ支援チーム 長川 勝勇
起業支援を担当する元銀行マン。プライベートでは中小企業応援ソングを披露するバンドでギターを担当。起業を志す人には、「時に厳しく時に温かく」がモットー。
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