スポーツで今日の自分を超えていけ!現役アスリート社長の挑戦

未就学児からシニアまで、幅広い年代に向けたスポーツスクールを運営する株式会社ISSA。代表の伊佐氏は陸上十種競技の選手であり、TBS系番組「SASUKE」の選手としても活躍する現役アスリートだ。

陸上を始めたのは中学生時代。当時は競技に対してそこまで夢中になれず、自信もなかったと振り返る。そんな伊佐氏を変えたのが高校時代の陸上部の顧問だった。「おまえならいける!」という言葉に引き上げられ、練習に集中するうちに徐々に結果が出るように。「小さなきっかけが人を大きく変える」と実感した経験だった。

代表取締役 伊佐 嘉矩氏
自らも、「夢を追う子どもたちの力になりたい」と、高校の体育教員の道に進んだ伊佐氏。しかし、熱い想いとは裏腹に、夢を諦めた生徒たちの心に火をつけることは容易ではなかった。そんな中、生徒から冗談まじりで言われた言葉が転機となる。「先生が俳優の○○だったら、もっとがんばれるのにな~」。ハッとさせられた伊佐氏は、「確かに、何者でもない自分に言われても説得力がない。ならば、何者かにならなければ」と退職を決意する。

自分の価値を分かりやすく伝える何かが必要。「陸上十種競技の日本代表になり、SASUKEに出場する」という目標を立て、2018年からはSASUKEの選手としての活動を始めた。挑戦の過程を講演会やSNSを通じて発信する傍ら、スポーツスクールの運営もスタート。単なる習い事ではなく「修行の場」がコンセプトだ。「学校では『失敗した人を笑ってはいけない』と教えられますよね。ここでは「失敗したら笑われても当然」と伝えています」。心が折れないように大人が先回りするのではなく、「自分の弱さに向き合い、克服した先にある景色を見てほしいんです」。スポーツの技術はもちろん、実社会で生き抜いていけるマインドの育成を大切にしている。

「挑戦する楽しさ」「夢を持つことの大切さ」を伝える。
現在は、かけっこ教室、パルクール教室、児童発達支援や放課後デイサービス、訪問型運動支援など多彩に展開。今年11月には“遊ぶだけで身体能力が高まる”をコンセプトにした「NINJA ATHLETICS」というアスレチック施設をオープンした。創業から今日までで苦労したことを尋ねると、伊佐氏は少し間を置いて「ないですね。これをやると決めたら、あとは逆算して行動するだけ。不安に思う隙をつくらないようにしています」。

アスリートとして、現在も週5日、3時間のトレーニングを欠かさない。その姿は、多くの人に挑戦する楽しさを伝えている。スポーツを通じて日本を、世界を元気に。伊佐氏が思い描いた夢は今、確実に実を結びつつある。

(取材・文/北浦あかね 写真/福永浩二)









