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【あぁ、麗しのファミリービジネス】Vol.2 「親子だから向き合えない?!ドライブのススメ」

 「親子だから向き合えない?!ドライブのススメ」

幾つかの大学で、「家業と向き合う」というコンセプトで事業承継に関する講座を行っています。家業を継いだ現役社長を招聘し、事業承継にまつわる体験をシェアさせてもらうことで、社会に出る前に一度、家業を継ぐ人生について考えてもらおうというもの。特に最近は長引く不景気のせいか、継がせる側つまり親のほうが遠慮して、子どもと事業承継の話をしない傾向にあるようです。「継げ」とは言いたくないけれど、子どもから「親父の会社を継ぎたい」と言ってもらいたいというのが本音なんでしょう。

一方で子どもはどうかというと、この授業も親に内緒で受講している学生ばかり。わざわざこんなマニアックな授業を選んだりして、家業のことはかなり気になっているにもかかわらず…彼らは向き合わない!?そういえば、うちの実家でも弟が家業を継ぐかどうかについて父と直接話をするのに、10年(!)はかかってます。その間、母と私がどれだけ彼らの伝書鳩役を担ったことか!

親子だからこそ反発したり、愛情が邪魔をしたりで直接向き合えない。これこそファミリービジネスの厄介な一面です。授業でも先代社長である親との向き合い方について悩んでいる学生も多く、「将来のこと、家業のことを親父に相談したいけどキッカケがない」という学生への、ある二代目社長さんのアドバイスが秀逸でした。

「ドライブに誘ったら?ドライブだとお互いの顔を見なくていいし、意見が食い違っても運転中は冷静を保たないといけないので感情もコントロールできる。うちはいまだに、会社の重要な意思決定をする時は会長である親父を助手席に乗せてる時にしてるよ」。

世の経営者の皆さん、もしお年頃のご子息ご令嬢からドライブに誘われたら是非とも一緒に出かけることをオススメします。私もこのアドバイスをソッコーで実家の弟に伝えたのは言うまでもありません。

yamano

2012年11月10日
大阪産業創造館 
Bplatz press編集長/チーフプロデューサー  
山野千枝

本紙「Bplatz press」編集長。数多くの中小企業を取材する中で、家業を受け継ぎ事業を展開する経営者の生き様に美学を感じる一方で、昨今の後継者不在問題を憂いて「ファミリービジネスの事業承継」をテーマに、現役の後継社長とともに、関西学院大学、甲南大学で教鞭をとる。実家も四代続くファミリービジネス。

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