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トウモロコシから生まれたプラスチック新素材

プラスチックは軽くて長持ちする半面、ごみとして捨てられると半永久的に分解されずに環境に負荷をかけるという欠点も持つ。そこで注目されているのが、土中で微生物に消費され自然の副産物だけしか残らない生分解性プラスチックだ。中でも同社はトウモロコシ由来のポリ乳酸(PLA)に特化して製造している。

プラスチックの射出成形加工による量産品を得意とするが、あるとき売上げの4割を占める製品をごっそり海外の工場に持っていかれた。「他社にはない特長のある製品を持つ必要性を痛感し、PLAに着目した」と国宗氏。だが、実用化する上で、50℃を超える熱で変形してしまい、比重が大きいこともネックになった。

大学と共同で研究を重ね、100℃にも耐えるPLAを開発し、特許を取った。また、金型に注入する際に気体を混ぜ込むことによって軽量化を図る装置を導入し、また、表面に凹凸ができないよう金型温度を調整する装置を導入し、弱点を克服した。

PLAのメリットはまだ広く知られておらず、用途も自社で開発しなければならない。あるとき養蜂に使う巣板がそのまま廃棄されることが多いと聞き、自社で試作品をつくり売り込んだところ養蜂業者への採用が決まった。異業種連携の集まりで出たアイデアから商品化した、カラフルでデザイン性の高い料理用の豆皿は、百貨店の催事で人気を呼んだ。

ただ、通常のプラスチックに比べどうしても価格が高くなってしまうため、なかなか普及が進んでいないのが現状だ。「まずはPLAの特長を知ってもらう機会を増やし、認知を広めていきたい」と話している。


全自動生産管理システムが導入された工場。

全自動生産管理システムが導入された工場。

右から通常の巣箱、巣板のみ生分解樹脂を使用、巣板・枠ともに生分解樹脂を使用。

右から通常の巣箱、巣板のみ生分解樹脂を使用、巣板・枠ともに生分解樹脂を使用。

生分解性樹脂を原材料に使った豆皿。

生分解性樹脂を原材料に使った豆皿。

代表取締役 国宗 範彰氏

代表取締役 国宗 範彰氏


(文・写真/山口裕史)

2016年03月09日
株式会社クニムネ
代表取締役  
国宗 範彰氏

プラスチックの射出成形加工を手がけ、設計から解析、金型製作、量産成形、品質管理までを一貫で行う。

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