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ステンドグラスの魅力を探究

偉大な歴史小説家、司馬遼太郎氏の業績を伝える司馬遼太郎が大阪府東大阪市にある。毎年多くの来場者を迎え入れる、この記念館の玄関に据え付けられているのが、株式会社「アトリエ・アゴ」(大阪市西区)の制作したステンドグラスだ。

幅6メートル、高さ7メートルという巨大なオブジェだが、色は一切使われていない。

ステンドグラスは通常、多彩な色を使い、色鮮やかなガラスの組み合わせがイメージされる。ところが同社の作品は、そのような固定観念を覆す。

柿原三徳社長が制作にあたって大切にするのは、素材のガラスの特長を引き出すことだ。

ガラスには、吹きガラスや型ガラス、フロートガラスなど、さまざまな種類がある。冒頭に紹介したステンドグラスは、約50種類もの透明なガラスを組み合わせている。

「重要なのは、ステンドグラスも建築も両方理解して提案すること」と柿原社長。

どれほど芸術的なステンドグラスを制作しても、建築のルールを無視しては施工できない。ステンドグラスは外部からの透過光で見え方が大きく左右される。建築の条件によっては、最適な場所に設置できないこともある。

そのため同社では、デザインと施工技術のバランスを考慮。数々の制約の中で、施工主に満足してもらえる提案をしている。

同社の本社アトリエには日々、設計事務所や建設会社の担当者が相談に訪れる。その際に、奥深いステンドグラスの魅力を直接体感してもらうこともある。

現代建築のガラスは、数々の技術革新を経て進化してきた。しかし「材料には限界があり、いまだ人の手による加工が重要な役割を占める」と柿原社長。

芸術家と実務家の両面を兼ね備えた柿原社長は今後、材料に工芸的技巧を加え、さらにステンドグラスの魅力を探求するという壮大な構想を思い描いている。

(大阪産業創造館 プランナー 竹内心作)

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▲司馬遼太郎記念館にあるステンドグラス=大阪府東大阪市

 

2015年07月27日
株式会社「アトリエ・アゴ」

本社住所/大阪市西区立売堀6-6-30 連絡先/06-6539-8396 創立/1980年 資本金/1000万円 事業内容/ステンドグラス、エッチングガラス、モザイク、アートオブジェなどデザイン制作・施工

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