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90年の灯守る国内唯一のランプ職人

嵐をものともせず火を灯し続ける「ハリケーンランプ」。アウトドア愛好家に根強い需要を持つこのランプをつくれるのは国内に別所氏ただ一人しかいない。プレス機械を操作し、100を超える部品を組み立て、塗装する。根を詰めても生産量は月数台ペース。3年待ちの客もいる。

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曽祖父が大正13年に創業。最盛期には世界各国に輸出し、200人もの従業員が働いていた。だが、別所氏が小6のときに会社は倒産。後を受け母親が火を守り続けたが、その後職人の急死に直面する。「もう続けられない」。初めて聞く母の弱音に「それなら私がやる」の言葉が自然と出た。大学を迷うことなく中退。数十kgにもなる金型を運び、油まみれになりながらプレス機の扱いを覚えた。

自ら全てのランプを手作業で組み立てる。

自ら全てのランプを手作業で組み立てる。

今、ハリケーンランプ以上に力を注ぐのが「母が苦労して開発した」オイルランプ。ローソクオイルを使っているため臭いや煙が少なく安全性が高い。繊細なガラスのデザインも手伝って高級レストラン、ホテルで使われる。

ガラスで多様なデザインが表現できる「オイルランプ」。

ガラスで多様なデザインが表現できる「オイルランプ」。

新たに狙う市場は一般家庭向け。直販用にHPも作成した。「炎のまわりに人が集まったらロマンスが生まれる、と祖父が言ってました。炎には人をひきつける不思議な力がある。ランプの魅力を伝える場所をいつかつくりたい」。

母とともに続けていることがある。部品ごとに寸法や加工の注意点を記録する作業だ。「90年間培ってきた技術を後に残したいから」。家業とランプの技術を守る25歳5代目。挑戦は始まったばかりだ。

古い金型を使い100点を超える部品でできあがる「ハリケーンランプ」。

古い金型を使い100点を超える部品でできあがる「ハリケーンランプ」。

誌面では紹介しきれなかったロングインタビューはコチラ
→ 【WINGED WHEELロングインタビュー】「ハリケーンランプは私が守る!」国内唯一のランプ職人

(取材・文/山口裕史)

2015年03月06日
株式会社WINGED WHEEL
代表取締役  
別所 由加 氏

大正13年に曽祖父が創業。現在製造するのはハリケーンランプとオイルランプの2つ。別所氏が一人で製造を担う。

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