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日々の生活をより豊かに

織物手法の一種に模様を織り込む「つづれ織り」とよばれるものがある。なかでもゴブラン織りは、15世紀以後に生まれ、油絵のような高い芸術性を持つ。その後、19世紀初頭に「ジャガード織機」が開発され、一層複雑なジャガード織ができるようになった。

そうした織物を生かしたハンドバッグの企画・製造・販売を行うのが1963(昭和38)年設立の江山産業(大阪市生野区)だ。自社ブランドのソアソウル(SOARSOLe)では生地の買い付けから輸入から企画製造まで一括して管理している。当社が用いるゴブラン織りの素材は、海外展示会に企画担当者が出向いて、ハンドバッグの素材にあう会社を20社前後選定し、1000種類以上の素材から10種類程度に絞り込んでいる。

社長の江山哲照氏は「当社のデザインは、シニア世代を中心に人と同じものは持ちたくない消費者の支持を受けるような個性で、日々の生活をより豊かにすることを目指している」と語る。またバッグにすっきりと収納できるように配している携帯電話やカード用のポケットにオリジナル柄を描くなど細部まで個性が表れている。

消費者のもとには、5つの工程を経て届けられる。企画・デザインでは消費者ニーズやトレンド情報にデザイナーの感性が加えられている。サンプル作成では強度や使い勝手を考慮して3、4回の修正が加えられる。裁断工程では職人が生地不良を確認しながら裁断を行い、次に縫製を行う。

裁断の正確さと縫製作業の丁寧さはハンドバッグの品質の決め手となっている。そして気持ちよく使ってもらえることを心がけた検品と出荷を行っている。

現在抱えている課題は、消費者への直接的なアプローチだ。従来の卸問屋から百貨店への流通経路では、消費者からの生の声を得ることが難しく、日々の生活をより豊かにしていくハンドバッグ作りのための情報が不足してしまうからだ。既にインターネット上にオンラインショップを開設するとともに専門の担当者を配置し、消費者ニーズをつかむための工夫をはじめている。

社長は「当社の商品のこだわりをインターネットによりアピールして、消費者の日々の生活を豊かにするお手伝いをしたい」と抱負を語る。

(大阪産業創造館コンサルタント 服部繁一)

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▲「ハンドバッグで生活を豊かにしたい」という江山哲照社長(左から3人目)

 

2015年02月16日
江山産業株式会社

大阪市生野区新今里3―22―4

 

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