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女性目線で生まれた新しい漢方薬店

雑貨やアパレルショップが立ち並ぶ大阪・南堀江のメーン通りから、筋を1本入ったところにあるレトロなたたずまいの店。それが漢方カフェと漢方薬局を融合させた「花凛堂」(大阪市西区)だ。女性が一人でも入りやすい雰囲気のカフェでは薬膳ランチやスイーツ、体調に合わせて選べる漢方茶を提供。隣接する薬局では、国際的に漢方の専門家を認定する「国際中医師」と「薬剤師」の資格を併せ持つ、代表の崎山久美子氏が漢方薬を処方する。

もともと製薬会社のMR(医薬情報担当者)として東京で活躍していた崎山氏。出張や残業、接待など、長時間勤務が当たり前で、体調を崩すことも多かった。30歳を前に今後の人生を考え、「独立しよう」と決断した。

漢方で体調が改善した自身の経験と、薬剤師の資格を生かせることから「漢方薬局」設立を目標に退職。中医師の勉強と独立に向けた資金準備を始めた。開店から7年の間に結婚と出産を経験したが、出産後にすぐ復帰できたのは、家族のサポート、顧客やスタッフの深い理解に支えられたからだ。

現在3歳になった子供の育児と経営をこなし、忙しい毎日を送っているが、「子供と関わる時間も大切にしたい自分にとって、組織で働くより独立が向いていた」と振り返る。

主な顧客は頭痛や疲れ、生理不順などの体調不良を抱えている女性や、健康への意識が高い女性だ。無関係に思える症状には実は関連性があり、全体のバランスを整えることで根本的な治癒を目指すのが漢方の考え。生活習慣や食生活なども含めてアドバイスする一方、必要に応じて病院での受診を勧める。「東洋と西洋の医学のいいとこ取り」ができるのは薬剤師出身の崎山氏ならではだ。

最近は店頭以外に、オリジナルブレンド茶の通信販売を始めた。「みかんふわりすっきり黒豆茶」「水巡り茶」「産後茶」など、これまでの漢方のイメージとは異なる親しみやすいネーミングが目を引く。さらには、東洋医学の考えを取り入れた美容室での取り扱いが決まるなど、新しい販路への展開が始まっている。女性目線での発想と行動力で、新しい漢方の世界が広がっている。実に楽しみだ。

(大阪産業創造館 プランナー 徳中絵美)

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▲花凛堂は関西圏はもとより、高知など遠隔地からも定期的に来店する女性客が多い

2014年09月22日
株式会社花凛堂
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