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町の老舗文房具店からハタチで奮起した「第二創業」

家族で営んでいた創業88年の老舗文房具店を18歳で手伝い始めたが、当初は継ぐ気はなかった。「配達の仕事は好きじゃなかったし、10代の自分の目からみても、ボールペン一本でも車で届けるような商売は儲かってへんと思っていましたから」と岸井氏は振り返る。
転機は入社2年後の2000年。顧客数が減少し、いよいよ経営危機に陥った。「父の顔を見ていると、語らずとも相当ヤバい状況というのはわかった」という同氏。「何とかせなあかん」と奮起し、少ない自己資金で始められるネット通販にチャレンジすると決めた。

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パソコンを購入し、自力でHPの作成を始めたものの、難しくて断念。コンビニでコンピュータ雑誌を立ち読みした際、楽天市場の存在を知り、2001年に出店することに。当時はネットでモノを買う習慣が定着していない時代で、文房具店は数店しか出店していなかった。「最初は砂漠に商品を並べているような状況でまったく売れなかった」が、3年後には一定の売上げを確保するまでに成長し、現在の年商は5億円。売上げの9割以上をネット通販が占める。先代の商いからほぼ業態を転換したわけだ。

代表権を引き継いだのは2008年、28歳のとき。「父は何も言わない人だったので…。業態転換を含めて、代表になる前から実質的な経営は自分がやっていました」。

まさに第二創業として会社を立て直すなか、苦労したのは「人」だ。組織で働いた経験もなければ、人を雇った経験もない。「だから社員との距離感の取り方が難しく、何人もダメにしてしまった」。現在は現場を任せ切る方針に転換し、信頼できる管理職も育っている。

2011年には中国にオフショア拠点を設立し、2013年から中国国内でのネット販売もスタート。国内の実店舗もテコ入れし、オリジナル文房具を作成する体験型店舗のオープンに向けて準備中だ。

▼「家業から企業へ、まちの文具店はどう生まれ変わったのか。」ロングインタビューはコチラ
http://bplatz.sansokan.jp/archives/1638

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▲上記イベントは終了しました。ありがとうございました!

2014年01月09日
有限会社ワキ
代表取締役  
岸井 祥司氏 

設立/1926年 従業員/21名
事業内容/創業1926年の老舗文房具店。実店舗の運営と共に楽天市場にネットショップを展開。

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