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商品開発は型破り 営業姿勢は実直に

株式会社パアグ(大阪市城東区)は1996年の法人設立以来、自社開発にこだわった独創的な商品を世に送り出している。中には、照明器具と暖房器具が一体となった「ポカピカ」や、電力で湯船の水を温める「スーパー風呂バンス」など、ユニークな機能が注目を集めたロングセラーがある。

「耳に届いてこない問題点も、しっかり自分で考えることが必要だ」と話す住友敬之(よしゆき)社長。消費者が「メーカーが改善できないだろう」とあきらめたような不満は声になりにくいが、開発者自身がそれに気づくことができれば、ライバルの少ない優位なビジネス展開が期待できるのだという。

しかし、新しいコンセプトを持った商品は前例がないため、販売店に敬遠される場合もある。同社が販売するビニール傘「しずくニューシンプル8」が、まさにそのケースだった。

従来のように丸形ではなく、背中がぬれないように後ろ方向を長くした雫型。必要な部分だけを拡張しているので、有効面積を広げながら、重量の増加を抑えることに成功した優れものだ。住友社長はコンビニエンスストアに置いてもらおうと商談を持ちかけたが、雫型の傘は前例がなく判断が難しかったためか、なかなか先へ進まなかった。

それならばと、思いを込めた手紙とサンプルを相手先の社長へ親展扱いで送ることに。この作戦が功を奏し、ようやく試験販売をしてもらえることになった。

ところが、良い結果が出なかった。その地域は例年になく雨が少なかったのだ。再度の試験販売を依頼したものの、前回のままでは難しいといわれてしまう。

そこで、大阪産業創造館の女性消費者を対象にしたモニターイベントであった「女性が持つには少し重い」という意見を基に、軽量化を施した。消費者の意見による改良という点も評価され、現在、2度目の試験販売が行われている。

他にもいくつかのアイデアを進行させている住友社長。「いつかモノづくりに挑戦する若い人たちを支援したい」という思いを胸に、今日も商品開発に挑み続けている。

(大阪産業創造館 プランナー 畑朋宏)

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▲10年以上も売れ続けている「風呂バンス」を持つ住友社長

2013年10月28日
株式会社パアグ
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