ご当地銘品というコンセプトでニッチ市場をとらえ、 純国産唐辛子の生き残りを牽引

食堂のテーブルに必ずといっていいほど置かれ、そばやうどん、丼などに振りかけて味を引き立てる唐辛子。その約97%を輸入に頼っていることをご存知だろうか。約400年前に伝来し、安価な外国産におされるまでは、日本農業の一端をになってきた、国産唐辛子にこだわり続ける鷹雅堂(ようがどう)。もともとはチョコレートなどスイーツを販売する会社として出発した。

株式会社 鷹雅堂 代表 兼本 浩史氏

「うちは変な会社なんです」と笑う代表の兼本氏。いったんは生産が途絶えた日本最古と言われる唐辛子、香川本鷹(かがわほんたか)。平成16年、半世紀の時を経て発見されたその種を生かし、行政と民間が力を合わせ、地域おこしの起点にしようという香川本鷹復活プロジェクトに参画。「在来品種を僕らが守っていこうと始めましたが、正直、利益を生み出すというより、趣味みたいな感じでした」。

日本最古と言われる香川本鷹唐辛子を100%使用した本鷹一味(左)と
本鷹一味に8種の国産香辛料を加えた本鷹七味(右)。

収穫された唐辛子には輸入品にはない深い旨みがあり、兼本氏の新事業創生への情熱に火をつけた。当時、具材が入った「食べるラー油」がブームになったこともあり、同社が商品化したペースト状の生七味をマスコミが取り上げ全国に紹介。一時は爆発的に売れるも、長くは続かなかった。「輸入原料を使った大手の唐辛子と比べると、純国産品は当時で10倍、今でも5倍の価格差。そう簡単に売れ続けるものではなかったです」。

ペースト状の「本鷹生七味」

日本にはもともと約50種もの唐辛子の在来品種がある。細長い日本列島のほぼどの地域でも栽培が可能で、しかも作物が軽いため高齢化する農家でも栽培しやすい。また、全国の農家を悩ませているイノシシや鹿などによる獣害にもあいにくいという特性をもつ。兼本氏が見出した次の一手は、「ご当地銘品とうがらし」というコンセプト。群馬の水上温泉をはじめさまざまな地域の唐辛子をOEMで商品化。順調に業績を伸ばし、今では売上げの約5割を唐辛子関連がしめるに至ったという。柚子や山椒をブレンドした風味豊かな商品は、東南アジアでも好評。日本ならではの旨みを生かしたジャパニーズ・スパイスの開発で、本格的な世界進出も視野に入ってきた。

(取材・文/山蔭ヒラク)

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2019年07月31日
株式会社鷹雅堂
代表   
兼本 浩史氏
事業内容/国産香辛料の製造

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