ハードコート、導電、遮熱、抗菌などフィルムコーティング技術で先頭を走る

スマホ画面を自在にスクロールできるのも、電車やクルマの窓が紫外線や熱をさえぎってくれるのも表面に貼り付けられたプラスチックフィルムのコーティング樹脂のおかげだ。

このフィルム表面に機能性樹脂を塗布し、ハードコート、導電、遮熱、抗菌などの機能を加えるフィルムコーティング技術で先頭を走る。

6年ほど前まではOEMメーカーに徹していたが「さらに仕事が舞い込んでくるようになるには認知度を高めていくしかない」と考え、月1回の製品開発会議を行うなど自社製品の開発に取り組むことにした。取引メーカーとかぶらない分野で、と選んだのが「ハードコート」だった。

「やるからには一番をめざす」とガラス並みの硬度となる9Hを目標に据えた。「添加剤をどう配合するかだけでなく、工程に工夫を加えたり、生産技術の開発にも時間をかけた」という。何百万円分というロスを出しながらも製品化に成功。「ハードコート」の商品名で展示会に積極的に出展し、取引先を新たに開拓していった。

取引先と対話する機会が増え、さまざまなニーズが見えてきた。例えば「硬度を抑えてでも傷つきにくい耐擦傷性を重視してほしい」という依頼が多く、コストを下げながらこれを両立する塗料を開発。スマホやパソコンのディスプレイ用フィルムとして数多く採用されている。

現在は国内外の名だたる大手メーカーと直接技術についてのやりとりを行う機会が増えた。「OEM専門でやっていた頃は取引先から材料を支給されてつくる、いわゆる請負製造だったが、今は各メーカーが次世代を見据え開発しようとしているテーマについて、その設計段階から関わって提案をしていくことが増えた」とのことで社員のモチベーション向上にもつながっている。

こうした取り組みによってさらに新しい技術が蓄積され、新たなフィルムコーティングの依頼が入ってくるという良い循環ができている。

今後は「ハードコート」シリーズを電子関連分野でさらに深堀りしていくとともに他分野にも広げていこうとしている。

代表取締役社長 髙畠 康彦氏

(取材・文/山口裕史)

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2018年07月30日
旭化学工業株式会社
代表取締役社長  
髙畠 康彦氏
事業内容/フィルムコーティング・ラミネート・粘着加工

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