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商品タグから芽が生えた!

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水をまいたら芽が出てくる種つきの紙製タグをつくれないだろうか。中村氏が「エコ・タッグ」の原型となるアイデアを思いついたのは7年前のことだ。

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服の襟元などについているブランドタグの織ネームをはじめワッペン、ボタンなどのアパレル副資材からノベルティグッズまで幅広く扱ってきたが、顧客の製造委託先が中国にシフトし事業の先細りは目に見えていた。「持っているノウハウを生かして、今の時代に合わせた特長あるビジネスを」と模索するうちに思いついたのが「エコ・タッグ」だ。

種は熱や圧力、水分などの環境の影響を受けやすく、傷みやすいことがわかった。とことんまで薄くした和紙に種を挟み込んでみたが、繊維が密で芽が紙を突き破れない。一旦は開発をあきらめた中村氏だったが、以前に種つきタグのアイデアをあちこちに披露していた先のある靴下メーカーが「あの話どうなった。今ならタグにぜひ使いたい」と言ってきた。

あてはなかったが「すぐにつくります」と二つ返事ではったりをかました。尻に火がつくと行動は速かった。種苗メーカーに協力を求め丈夫な種の供給先を確保する一方で、20種類の水溶性の紙を試して芽が出やすい紙を選び、1万5千個の受注にこぎつけた。だが、なかなか後が続かなかった・・・。

「エコ・タッグ」をはがきや名刺として使える試作品をつくっては営業に回ってじっくり企業の担当者と話をするうちに、種から時間をかけて育てる植物ならではの新しいタグの可能性が見えてきた。

一つはコミュニケーション効果。「種が入った名刺を渡すだけで、名刺を渡す人と受け取る人の間で会話がはずむ。営業トークが苦手な人でも5分はやり取りができるし、その後も会話のきっかけになる」。

もう一つは持続効果。「受け取った人は、大切に水やりをして植物を育てようとする。エコ・タッグに広告をつければ、水やりをするたびに広告を見てもらうことができる」。今では生保会社やアウトドアメーカーなど多くの大手企業から名刺用に販促ノベルティとして引き合いが増えており、月産5万~10万個にまでこぎつけた。

タグの部分だけをシールにし、名刺やはがき、ノベルティなど多目的に使えるようにするなどコスト低減も図り、ティッシュに替わる安価で受け取ってもらいやすい販促ノベルティとして商品力にさらに磨きをかけ、特許も出願した。「今後の課題は手作業に頼っている製造をいかに機械化し受注の増加に対応できるようにできるか」と中村氏。時間をかけてじっくり育ててきた事業は今まさに花を開こうとしている。

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▲名刺を差し込める新製品「エコ・タッグRパル」。挟みこみの部分は、その会社ならではのデザインにできる。

mark2▲水溶性の紙は強度が弱いため、十字のリブをつけることで種に傷がつかないようにしている。

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元金融マン竹内が紹介する各信金の特長

地元企業に頼られる、街のホームドクター信金

大阪信用金庫

大阪信用金庫は金融機関が実施する産学連携支援のパイオニア的存在。まだ企業と大学の連携が珍しかった頃から、いち早く大阪府立大学にコーディネート担当者を設置しました。そこから生まれた新技術、新製品は数知れず。地元の中小企業が大学の高い研究水準を活用できるよう、現在は同大学とさかい新事業創造センターを巻き込んだ「だいしん産学連携共創機構」を運営しています。

竹内 心作大阪産業創造館「中小企業応援団」事務局

大阪市の中小企業支援拠点「大阪産業創造館」と大阪府下の約32の金融機関が協働で、中小企業の事業成長をサポートする「中小企業応援団」を立ち上げ、商談会やビジネスマッチングの仕組みを多数展開。前職は金融マン。金融機関の事情にも中小企業の事情にも精通する必殺仕掛け人。

2014年05月09日
株式会社マーク
代表取締役  
中村 正樹氏

1988年に織ネームメーカーとして創業。その後、ワッペンやボタン、ぬいぐるみアパレル向け副資材に商品の幅を広げ、各種ノベルティグッズまで手がけている。現在は、これら副資材にICタグを埋め込んで展開する新たなビジネスも検討中。

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