学生のアイデアと女性目線を掛け合わせて 誕生した大阪土産
今回は大阪土産開発ストーリー。「なにわ特産品」として選定されている「大阪いちじく」。
いちじくは収穫期間が一時に集中し果肉が柔らかいため、保存や運搬が難しく廃棄される数も多いのですが、「新しい大阪土産を全国に売っていきたい」といちじくを使った商品開発に着手したのがみどり製菓株式会社です。
開発パートナーとなったのは大阪府立大学の学生のみなさん。学生の自由な発想と、栄養価が高い皮ごと乳酸菌発酵させる保存技術など学術的なサポートを得て、試作品が完成しました。それは、いちじくに紫芋を合わせた「タルトケーキ」。その評価をするため、一般の女性モニターに対して調査することにしました。
まず指摘されたのが、紫芋のポテトといちじくをあわせた「ポテジク」というネーミング。「いちじく感がない」「大阪=いちじくというイメージがない」「大阪っぽくない」と否定的でした。そこで、「大阪いちじく」とわかりやすく打ち出すことに変更。
また、パッケージや味においても、「いちじく感」を求める声が多く、モニターの声を反映しながら改良を加えました。
約2年の開発期間を経て、ついにこの7月に発売。大阪産(おおさかもん)のロゴマークも取得し、現在はネットや道の駅にて発売中です。今後もいちじくをつかった商品展開を考えているそう。出張に行く際の手土産としてオススメですよ☆
▲複数案の中からモニターに投票してもらいパッケージデザインを選定。
▲生地のベースに紫芋を使用し、乳酸菌発酵いちじくを使ったゼリーもトッピングされている。
【筆者profile】
大阪産業創造館
大阪発☆ヒット商品開発サポート女子部 部長 トクナカ エミ
http://www.sansokan.jp/product/
「いいモノ」が「売れる商品」になってほしい、その想いを胸に、商品づくりに情熱を燃やす人々を女子力全開で熱く応援します!