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受注生産から自社開発品まで熟練の高度なアルミ溶接技術がカギ

鉄道車両の周辺機器や空港用大型化学消防車タンク、製薬・食品工業向けトレーなど、板金加工と溶接加工とがからむ部品を製造する同社。卓越した溶接スキルを持ち、全国で6工場しかない「軽金属溶接構造物製造工場M級」認定がその技術力を物語る。工場作業員のほぼ半数に当たる27名が、複数のアルミ溶接の資格を取得している。「溶接検定の講師を招き、工場で指導してもらっています。これだけの有資格者を抱える中小企業は国内でもあまりないと思います」と坂口氏。

溶接時の熱影響が大きいアルミを寸法どおりに溶接するのは容易ではない。溶接箇所が1200箇所を超える大型車両部品では、対角線上で1cmは縮んでしまう。1mmの狂いなく加工するには、あらかじめ収縮するサイズを予測した上で一連の作業を行うことが必要となる。歪む量を想定して板を裁断・加工したり、あらかじめ逆方向にひずみをかけておくなど、これらは長年培った経験と技術力があって初めてなせる技である。「この部分にアルミ溶接を使うのは無理、とあきらめている方にこそ、当社の技術を紹介したいですね」。

同社では社員のモチベーションアップのために、全国軽金属溶接技術競技会への参加を奨励している。出場者を社内予選によって選抜しており、これを励みとすることで若手技術者が一段と意欲的になったと話す。支給図面による製作のみならず、設計から手掛ける自社開発品も多い。山椒の葉と実を選別する装置は、工場が立地する和歌山県有田川町の栽培農家からニーズをヒアリングしたオンリーワン製品で、同県の2010年度創意工夫功労賞を受賞した。「農業・植物の工場栽培、製薬関係の分野に関連する案件に興味があります。小物から大型まで、きめ細かなニーズに対応したいですね」。

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板厚3.0ミリのアルミ(右)、板厚1.5ミリのステンレス(左)をそれぞれTIG溶接して作ったサッカーボール。

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「溶接はもちろん、機械加工もひと味違うと言われるような境地をめざしています」と代表の坂口氏。

 

 

2013年01月10日
株式会社坂口製作所
代表取締役  
坂口 清信氏
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