製造現場の排水処理コストが大幅改善 新発想の工業用手洗い洗浄剤
機械工具や自動車関係の製造現場で働く人にとって避けては通れない油汚れ。
一般的に、しつこい油汚れを落とすためには、ポリエチレン樹脂をスクラブ剤として配合した手洗い洗浄剤が多く使われているが、ポリエチレン樹脂は配管のつまりの原因となることが多く、環境への負荷が大きいと言われている。
そんな中、鈴木油脂工業が新たに開発したスクラブ剤は、安全性の高い有機化合物を基剤としている。
特殊な膜でコーティングしているため、洗浄剤に混ぜ込んで長期間保存しても洗浄剤内で溶けてしまうことはないが、手を洗う時には水道水のpH(ペーハー)値に応答して、コーティング膜が溶け、スクラブ基剤も手洗い中に消失するのが特長だ。(特許出願中)
そのため、配管が詰まることがないので、排水処理コストや環境負荷の低減に貢献できるという。
2016年2月から「クイックメルティ」という商品名で販売を開始し、展示会等で積極的にPRを行っている。
従来の洗浄剤に含まれるマイクロプラスチックビーズが、海洋汚染の原因となり、世界的にも規制の方向に進んでいる中、今後は、製造業や整備工場以外の病院や美容業界のほか学校などの教育現場にも販路を拡げていく予定だ。
http://www.osaka-toprunner.jp/
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鈴木油脂工業株式会社
代表取締役
鈴木 隆夫氏
事業内容/工業用ケミカル品の製造販売、化粧品医薬部外品の製造販売、家庭用品の製造販売、マイクロカプセルの製造販売。