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品は数知れず。地元の中小企業が大学の高い研究水準を活用できるよう、現在は同大学とさかい新事業創造センターを巻き込んだ「だいしん産学連携共創機構」を運営しています。元金融マン竹内が紹介する各信金の特長大阪府内信用金庫合同大阪産業創造館共催広告芽が出るタグビジネスの花開け(表紙から続く)「エコ・タッグ」をはがきや名刺として使える試作品をつくっては営業に回ってじっくり企業の担当者と話をするうちに、種から時間をかけて育てる植物ならではの新しいタグの可能性が見えてきた。一つはコミュニケーション効果。「種が入った名刺を渡すだけで、名刺を渡す人と受け取る人の間で会話がはずむ。営業トークが苦手な人でも5分はやり取りができるし、その後も会話のきっかけになる」。もう一つは持続効果。「受け取った人は、大切に水やりをして植物を育てようとする。エコ・タッグに広告をつければ、水やりをするたびに広告を見てもらうことができる」。今では生保会社やアウトドアメーカーなど多くの大手企業から名刺用に販促ノベルティとして引き合いが増えており、月産5万〜10万個にまでこぎつけた。タグの部分だけをシールにし、名刺やはがき、ノベルティなど多目的に使えるようにするなどコスト低減も図り、ティッシュに替わる安価で受け取ってもらいやすい販促ノベルティとして商品力にさらに磨きをかけ、特許も出願した。「今後の課題は手作業に頼っている製造をいかに機械化し受注の増加に対応できるようにできるか」と中村氏。時間をかけてじっくり育ててきた事業は今まさに花を開こうとしている。大阪信用金庫地元企業に頼られる、街のホームドクター信金事業内容/1988年に織ネームメーカーとして創業。その後、ワッペンやボタン、ぬいぐるみアパレル向け副資材に商品の幅を広げ、各種ノベルティグッズまで手がけている。現在は、これら副資材にICタグを埋め込んで展開する新たなビジネスも検討中。株式会社マーク代表取締役中村正樹氏http://www.mark-kk.co.jp/▲名刺を差し込める新製品「エコ・タッグRパル」。挟みこみの部分は、その会社ならではのデザインにできる。?水溶性の紙は強度が弱いため、十字のリブをつけることで種に傷がつかないようにしている。大阪信用金庫が惚れた会社大阪信用金庫は金融機関が実施する産学連携支援のパイオニア的存在。まだ企業と大学の連携が珍しかった頃から、いち早く大阪府立大学にコーディネート担当者を設置しました。そこから生まれた新技術、新製08