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大阪市内企業の技術的課題や販路開拓の悩みを解決する「ビジネスチャンス倍増プロジェクト」。技術者として第一線で活躍してきた企業OBが仲介役となって、各企業のニーズにあうマッチング先を紹介した事例をピックアップ!ビジネスチャンス倍増プロジェクト中小製造業に技術提携先・販路を紹介大阪産業創造館ビジネスチャンス倍増プロジェクト検索昨年実施し、好評を博した「機能性プラスチック・精密成形プラスチック展」。今年は、分野を問わずさまざまな用途に利用される「ゴム」も追加し、「高機能プラスチック・ゴム展」として開催。高機能プラスチック・ゴム展最先端の工作機械を技能者の数よりも多く導入してきた星加氏。そこには「一人が何台もの先進的な機械を扱える多能工化を図り、加工精度・技術を常に高めることで、短納期で高品質なものづくりに対応したい」との思いがある。中でも2008年に導入した大型5軸複合加工機はかつてない額の投資だった。直後にリーマンショックが襲う。仕事を獲得するため、四季報などを頼りにカタログを郵送し、大手メーカーの資材担当者に営業の電話をかけた。だが、反応は今ひとつだった。そんな時、マッチングナビゲーターの存在を知り、住友精密工業への仲介を依頼した。「公的機関に間に入ってもらい、きっかけさえつくってもらえれば技術には自信はあった」と振り返る。ナビゲーターの宮崎氏が充実した設備や徹底した技能者教育などの強みをまとめ、住友精密工業の担当者に連絡すると、「会ってみたい」と返事があった。ミーティングの場には、同社油圧機器の事業室から3人が出席し、その場で油圧ポンプの試作研究品の図面提示があり、HOSHIKAへの会社訪問のあとすぐに受注が決定。高い評価を得て、継続的な受注につながっている。「1回目には遠慮して図面どおり作った」と話す星加氏。2回目以降は、コスト削減、「当たり前のことを当たり前に」納期と品質は死守納期短縮につながる形状や精度を積極的に提案。一方で手掛けたことのない加工については貪欲に教えを請うなど信頼関係を構築している。「寸法や納期といったごく当たり前のことを当たり前にできるところが生き残る」と考え、今後も誠実な仕事で強固な関係をめざす。大型5軸複合加工機を導入した直後にリーマンショックに見舞われ、仕事量が激減したHOSHIKA。新たな取引先を求め、住友精密工業への紹介をマッチングナビゲーターにお願いし、マッチングが実現。以来、油圧ポンプの試作研究品の受注が継続している。▲大阪産業創造館ナビゲーター宮崎守弘(中)ナビゲーターの宮崎氏がHOSHIKAを訪問。強みを事業概要書にまとめる。▼HOSHIKAから紹介依頼があった住友精密工業とマッチングの場を設ける。住友精密工業の担当者から工場の訪問を受け、試作品の受注が決まる。▼継続的に試作品の受注を獲得している。2011年5月2012年6月同月2013年<マッチングまでの流れ>ナビゲーターを通じて継続的な関係にHOSHIKA住友精密工業ナビゲーター株式会社HOSHIKA代表取締役星加貴男氏(右)専務取締役星加直史氏(左)http://www.hoshika.co.jp/会社DATE設立/1957年従業員数/12名事業内容/大型5軸複合加工機、ボーリング加工機、CNCマシニング加工機・CNC旋盤加工機など最先端の工作機械に汎用旋盤も併せて保有し、粗加工から最終仕上げまでを請け負う。特に難削材の複雑な加工を得意としている。日時2月27日木10:30?17:00※入退場自由・要予約場所大阪産業創造館4FイベントホールイベントNo.16551剛性・非粘着性・絶縁性・耐熱性・放熱性・難燃性・抗菌性・親水性・耐摩耗性・光透過性など樹脂の高機能化や特殊加工処理で課題解決!入場無料10