■ページ本文テキスト■

平安伸銅工業株式会社代表取締役笹井康雄氏専務取締役笹井香予子氏http://www.heianshindo.co.jp/会社DATA設立/1953年従業員/23名事業内容/1953年創業、収納用品の老舗メーカー。とくに突っ張り機構を取り入れた家庭用の収納用品に定評がある。(表紙から続く)ボトムアップの組織へ変革するため、新たに始めた開発会議。毎回、生活に密着したアイデアが集まる。その一つが「キッズラック」。小学1年の子どもがいる男性社員の発案で、玄関に散乱しがちなおもちゃをまとめて収納できるラックを開発した。2011年にはフェイスブックに会社のファンページを開設。商品の活用方法や開発秘話などを紹介している。「目的は会社のブランディングに加え、消費者との交流」。そう語る香予子氏は自身の経営者としての軸を定める過程で、「アイデアと技術で、暮らしを豊かにする」という創業来の経営理念にたどり着いた。「消費者の声を活かした商品を世に送り出していきたい」と力を込める。一般的に、先代がなかなか後継者にバトンを渡さないなど、継がせる側のスタンスが原因で事業承継がうまく運ばないケースが多い。しかし康雄氏は、香予子氏への世代交代を早い段階で内外に公言し、組織運営、銀行との折衝など経営者としての現場をほぼ任せている。「確かにさびしい気持ちはある。でも私のやり方は時代に合わなくなった。企業存続のために必要なこと」と潔い。香予子氏も「経営者としての覚悟はしているつもり」だが、「父や周りの経営者からまだまだ甘っちょろいと叱咤激励されることも多い」と言う。社員との関係で悩んでいた申込締切3月5日水開催日時3月7日金14:00?16:30場所大阪産業創造館17F費用1,000円女性後継者限定!あなたも同じ悩みを持つ女性後継者と思いを共有しませんか?女性経営者の役割・気持ちを語り合いましょう!とき、親しい経営者から慰めよりも鋭い指摘を返され、「原因は内にある」と気づかされた。そんな娘に対して父は「彼女は焦り過ぎる。ものには時間がかかると知ってほしい」とエールを送る。「やりたいことがいっぱいある」という香予子氏は、「まずチャレンジし、ぶつかりながら軌道修正していくタイプ」と自ら分析する。「夢を大きく持つのは大事。でも現実も見ながら手堅くやってほしいですね」。康雄氏は苦笑いを浮かべるものの、見守る姿勢を貫く考えだ。紙面では紹介しきれなかったロングインタビューはこちらから?http://bplatz.sansokan.jp/archives/1640開催直前!4人によるウラ座談会はコチラから▼デザインルームカシハラ(アパレル業)宮田日出美氏株式会社マスコール(工業用ガス製造)代表取締役社長境順子氏平安伸銅工業株式会社(生活雑貨製造)専務取締役笹井香予子氏サンプレ株式会社(ホテル業)専務取締役佐藤可奈氏イベントNO1661906