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大阪の元気企業が実践している、社内を活性化させる方法とは?vol.017役員の内部登用ワークライフ社員制度家庭訪問藪ノ氏は、社員が自分1人だけだった3年前、大手人材派遣会社で営業経験のあった男性をヘッドハンティングする際に“家庭訪問”を敢行した。「2人のお子さんを子育て中の奥さんが一番不安なはず」と考えたからだ。当時は創業から3年目。「藪ノ商店から脱し、営業や企画の仕事はそれが得意な人に任せ、組織力で会社を成長させていきたい」と第二創業を誓った頃だった。事業内容を説明し、夢を、人材の必要性を語り、ぜひ応援してほしいと頭を下げた藪ノ氏に「夫の気持ちに任せます」と承諾の返事。「あれほど緊張したことはない」と振り返る。以降、社員を採用するたびに家庭訪問は慣例となった。「経営者はわがまま。社員にきつい言葉を投げかけそうになったときは家族の顔がちらつく。社員にとっては新しく入ってきた社員と家庭訪問の話題で盛り上がり、自分が入社した時の初心に戻れる」とその効果を説く。「ベンチャー企業は給与も知名度も大手にはかなわないが、唯一のモチベーションは、自分たちで仕事を作っていけること」と、仕事の大半は社員に任せ、一人ひとりが働きやすい環境を整えることに専心する。ベンチャー企業なので深夜まで残って仕事をする社員も多いが、残業をしない働き方を選べる「ワーク・ライフ社員」制度を導入したのもその一環だ。この6月、課長クラス以上を集めた幹部合宿を初めて開いたところ、「食事の時間も惜しみながら会社の課題を考える真剣さに打たれた」という。その場で1年以内に役員を内部登用することを公表した。この3年間で社員は25人にまで増えたが、離職者はわずか2人。売上高は年々2倍、3倍と順調に成長軌道を描いている。採用時の「家庭訪問」を慣例化し組織力がアップクックビズ株式会社代表取締役藪ノ賢次氏http://cookbiz.jp/設立/2007年資本金/3,700万円従業員数/25名事業内容/飲食業界に特化した人材マッチングサービス。飲食企業系列の同業者が多い中、クックビズは独立系で、現在約2000社の契約企業数を誇る。WEBマガジンも開設し、業界人のインタビューなどを掲載した充実したコンテンツも人気を呼んでいる。?6月に行った幹部合宿では活発な意見が飛び交った。?社員の声には素直に耳を傾け、仕事へのモチベーションを向上させている。新規性、成長性などの観点から、大阪市の認定を受けたプロジェクトを対象に、市場投入まで一気通貫でコーディネータが伴走し、各プロジェクトごとに結成されたオーダーメイドのチームがきめ細かな個別支援を行う。健康・医療・介護・エネルギー等を中心とした成長産業分野の新たな製品・サービスの開発・市場化をめざすプロジェクトのブラッシュアップ、事業化に向けた課題の洗い出しや解決策の検討を無料でサポート。トップランナー育成事業とは未来のパイオニア企業を大阪から輩出する大阪トップランナープロジェクト当初、事業の全体像がわかりづらかったため、実施体制も含めて情報の整理や課題の洗い出しを行い、既に軌道に乗りはじめていた百貨店等での弁当販売事業を軸に、プロジェクトのブラッシュアップをしていきました。今後は、一般の方はもちろん「食」に関わる企業に向けて、このサービスを広く普及させるプロモーション戦略がカギとなります。さらに、レシピ提供などで提携する組織との契約形態の均一化や本システムの導入先開拓などを中心にサポートしていきます。Cコラボスollabo’S316コーディネータ小泉智史国立循環器病研究センターや大阪市立大学医学部附属病院等と共同開発した減塩や低糖質などの「機能性食献立・レシピ」をデジタルデータ化し、食品加工会社や配食・給食事業者の調理機器に配信する「G-クッキングシステム」。このシステムを導入することにより、簡単に機能性食をつくることができる。さらに、一般家庭向けにも、「健康献立“SORA”」を展開。生活習慣病を予防したい人や医療機関等の通院患者向けに機能性食レシピや摂取した食事の記録、インスリン・血糖値の状況をインターネットで配信する。一般生活者はもちろん、企業が健康保険料などのコスト削減に向けて従業員の健康管理に力を入れるなど、健康ブームが高まる中、さまざまな分野での利用が期待される。グローカルフード株式会社?http://glocal-food.com/機能性食レシピを給食事業者や一般家庭にインターネット配信家庭社員食堂弁当販売給食・配食業者医療機関共同開発調理機器にデジタルレシピ配信機能性食レシピのデータベースG-クッキングシステム「機能性食」の献立とレシピ食事記録、インスリン・血糖値記録システムインターネット配信サービス「健康献立“SORA”」グローカルフード株式会社私が事業化をサポートします09